金欠対策!稼ぐ、借りる、貰う、凌ぐ…パターン別解決法

金欠時の救世主、消費者金融と銀行カードローンはどっちがいいの?

金欠でどうしても現金が必要な時などの助けになるのが「カードローン」です。

しかし、カードローンと行っても利用できる会社は様々。具体的には「消費者金融」や「銀行」のカードローンの2種類に大きく分かれており、さらにそれぞれの会社などに分かれる…という感じです。

中でも消費者金融と銀行のカードローンについては、よく比較されるものの、その違いについてはよくわからない!という方もいるのではないでしょうか。

「カードローンはどこも同じでしょ?」と考える方も多いかもしれませんが、実は色々と違いがあるんです。

今回は大きく3つのポイントにわけ、2つのカードローンがどう違うのか解説していきたいと思います。

違い1:利用条件。年齢や借りられる人の幅が違う!

最初の大きな違いは「利用条件」です。ひと目でわかる条件から、法律の知識を有していないとわからない条件の違いまで、実は結構大きなポイントなんです。

あなた自身の立場によって、その違いは「借りられるかどうか」に大きく影響する可能性があります。

当然ながら個々の会社(銀行)によって細かく条件が違う部分はありますが、おおまかな傾向としての違いを見ていきたいと思います。

借りられる年齢は消費者金融の方が高い!

利用条件に必ず記載されているのが「申し込みが可能な人の年齢」です。

最低年齢は「満20歳」、これはほとんどのカードローンで共通しています。たまに満18歳以上で利用できるカードローンがありますが(例えば労働金庫のカードローンの場合、一部の地域であれば満18歳から利用できます)、それは例外といっていいほど少ないですね。

なぜ満20歳以上なのかというと、日本の法律では未成年は非常に手厚く保護されており、親(親権者)が裁判所に申し立てることで一方的に契約を取り消すことが可能だからです。

実際に取り消すことはなくとも、親に内緒でお金を借りるなどトラブルになりやすいこともあり、一般的に成人である満20歳からの利用としている会社が多いです。

違いが出るのは「最高年齢」です。消費者金融と銀行では、明らかに「申し込みが可能な人の年齢」に差があります。

一部ではありますが、表にして見てみると違いがおわかりいただけるかと思います。

年齢 消費者金融 銀行
記載なし アイフル(キャッシングローン)・
アコム・ノーローン
70歳 レイク・セブン銀行
69歳 プロミス・モビット 三井住友銀行
満66歳未満 みずほ銀行
満65歳未満 三菱東京UFJ銀行
(バンクイック)
62歳 楽天銀行
60歳 楽天銀行
(パート・アルバイト
・専業主婦)

消費者金融が69~70歳(あるいは記載なし)なのに対し、銀行カードローンの場合は上限年齢が低く設定されているケースが多くなっています。

レイクやセブン銀行、三井住友銀行のように消費者金融と同じくらいまでの上限を設けているところもありますが、これらはどちらかというと珍しいケースだと言えるでしょう。

ご自身の年齢によっては利用どころか申し込みの対象外になってしまう可能性もあります。

やはり、と言っていいのかはわかりませんが、年齢における条件がゆるめなのは消費者金融カードローンと言えるでしょう。

銀行カードローンなら専業主婦でも借りられる!?

利用条件(貸付条件)の基本的なパターンとして、

  • 満20歳以上○○歳の方
  • 日本国内に居住している方
  • 毎月安定した収入がある方

の3つの文言は入っているといっても過言ではありませんが、一番下の条件である「毎月安定した収入」について、消費者金融と銀行カードローンの間に大きな違いがあります。

具体的にどこが違うのかといいますと、「専業主婦が利用できるかどうか」という点です。

結論から言ってしまえば、消費者金融のカードローンは専業主婦が利用することは出来ませんが、銀行カードローンであれば、専業主婦も問題なく利用することが可能です。

銀行カードローンの中には、専業主婦が利用できないもの(条件が厳しいもの)があるかもしれませんが、消費者金融のカードローンで専業主婦がOKなものはほぼない、と言い切ってしまってもいいでしょう。

どうしてこういう大きな違いがあるのか。その理由は適用される「法律」にあります。

消費者金融は「貸金業者」に分類され、「貸金業法」という法律が適用されます。

貸金業法の中には「総量規制」という仕組みが含まれており、具体的な内容は「借りる人の年収の3分の1を超える額を貸してはならない」というもの。

年収300万円の人の場合、貸金業者から借りられるのは最高でも100万円までで、それを超えてはいけないというわけですね。

ちなみにこれは1社ではなく、貸金業者から借りているお金の総額です。プロミスから50万円借りている場合、アイフルから借りられるのは最高で50万円ということです。

総量規制における「年収」は借りる人の年収を計算式に組み入れるため、収入が0円の専業主婦の方は、お金を借りることが出来ないんです。

当然ながら、パートやアルバイトをしていて一定の収入がある主婦の方であれば、問題なく(審査に可決すれば)お金を借りることが出来ます。

対して、銀行のカードローンに適用される法律は「銀行法」という別の法律のため、総量規制がありません。

そのため、収入が0円である専業主婦の方でも旦那さんに収入があればお金を借りることが可能となっています。

ただし、いくらでも借りられるというわけではありません。次のトピックで具体的な金額をご紹介しますが、利用限度額が30万円~50万円までに抑えられているケースがほとんどです。

同様に、年金収入「のみ」の場合は消費者金融だとお金を借りられないケースが多いです(今回データとして出している消費者金融の中では、ノーローンは可能です)が、銀行カードローンであれば利用が可能なところの方が多いです。

一部の銀行カードローンは利用条件に「口座の保有」がある

利用条件として、銀行カードローンの中には「口座の保有」が必要なことがあります。

消費者金融はお金を預け入れる、預金業としての業務は行っていないため、銀行口座と紐付ける必要がないのですが、銀行カードローンの場合は預金業も行うため自分の銀行で口座を作ってほしいという狙いがあります。

そのため、銀行口座(普通預金口座あるいは総合口座)を保有している人のみがカードローンを利用することが出来る、という形にしています。

口座開設+カードローンの申し込みを同時にすることも可能ですが、口座を開設してからカードローンの手続きを行うため、実際にカードローンが利用できるまでに2週間程度と時間を要してしまいます。

「すぐにでもカードローンを利用したい」という人の場合、口座を持っていない銀行のカードローンを利用するとデメリットが強いので、注意すべきでしょう。

違い2:金利。銀行カードローンの方が低め!

2つ目の違いは「金利」です。銀行カードローンは金利が低い!という文言を見たことがある方も多いと思います。

実際、それほどまでに金利の差は明確となっており、少しでも低い金利で借りたいのであれば銀行カードローンを選んだほうがいい、と言えるでしょう。

具体的にどのくらいの金利の差なのか、利用限度額なども含めて見ていきましょう。

消費者金融は最高金利18%に対し、銀行は15%程度

どのくらい最高金利(一番高い金利)が違うのかを、表にして見てみましょう。

最高金利 消費者金融 銀行
18.0% アイフル(キャッシングローン)・
アコム・モビット・ノーローン
レイク
17.8% プロミス
15.0% セブン銀行
14.6% 三菱東京UFJ銀行(バンクイック)
14.5% 三井住友銀行・楽天銀行
14.0% みずほ銀行

レイクを除く、ほかの銀行カードローンすべてが15%以下の金利設定となっています(ちなみにレイクは元消費者金融なので、金利などは消費者金融に準じたままとなっていると思われます)。

明らかに銀行カードローンの方が金利は低くなっていますね。

特に最高金利は(会社にもよりますが)借入金額が100万円くらいまでの場合に適用されるので、カードローンを利用する多くの方はこの最高金利でお金を借りることとなります。

そのため、最高金利が低い商品を選ぶことは、それだけ支払う利息額にも直結してくると考えるべきでしょう。

利用限度額はまちまち。全体的には銀行が高め?

金利とともにちょっと気になるのが「利用限度額」です。

ここにも違いがある!…と言いたいのですが、利用限度額は正直消費者金融であっても、銀行カードローンであっても大きな違いはなく、だいたい500万円~800万円程度で落ち着いています。

限度額 消費者金融 銀行
800万円 アコム・モビット みずほ銀行・三井住友銀行・
楽天銀行
500万円 アイフル(キャッシングローン)・
プロミス
三菱東京UFJ銀行(バンクイック)・
レイク
300万円 ノーローン
100万円 セブン銀行
50万円 楽天銀行(専業主婦)

利用限度額満額まで借りられる、という方は少ないと思うので、この点は比較としては重要度が低いものの、万が一の時に利用限度額を増額出来るかどうか…の判断には役立つのではないかと思います。

具体的な情報としては、セブン銀行は100万円となっていますが、最初は10万円しか借りることは出来ません。利用2ヶ月後以降に30万あるいは50万に増額が、利用6ヶ月が経過してはじめて70万円・100万円に増額が出来るようになっています。

今回データとして名前を出しているカードローン商品は、セブン銀行ほど小刻みになるところはありませんので(もちろん増額を狙うのであれば利用後半年は経過したほうがいいですが)、緊急時に増額出来る可能性はある、と言えるでしょう。

一部の銀行カードローンは金利優遇を受けられることも

一部の銀行カードローンの場合、ほかの商品を利用していることで金利の優遇を受けることが出来ます。

金利優遇とは、指定された数字分金利が低くなることで、よりお得にお金を借りることが出来るんです。

今回データとして取り上げている銀行カードローンの中にも、金利優遇を設けている商品がありますよ。

会社名 優遇金利 条件
みずほ銀行 0.5% みずほ銀行で住宅ローンを既に利用している(返済中)
三井住友銀行 0.5% 三井住友銀行で住宅ローンを遅延なく返済中
楽天銀行 0.4% MY ONEネット特約会員(現在は新規加入不可)

また、今回は紹介していませんが、地方銀行や信用金庫といった、地方の金融機関のカードローンの場合はもっとゆるい条件で金利優遇を受けることが可能なものもあります。

例えばガスなどの公共料金をその金融機関からの口座振替で支払っている、WEB通帳にしている…という条件です。探せば意外と金利優遇が受けられますので、一度調べてみることをおすすめします。

残念ながら、消費者金融の場合はこのような金利優遇は基本的にありませんので、優遇を狙うなら銀行や信用金庫といった金融機関のカードローンを狙いましょう。

違い3:各種サービス。消費者金融は「無利息期間」アリが多い!

3つ目の違いは「サービス面」です。違い2に記載しました「金利優遇」についてもサービスと言えるかもしれません。

金利優遇以外にも各社様々なサービスを行っており、より便利に、お得にカードローンを利用できるような工夫がなされています。

すべての消費者金融(あるいは銀行)が行っている、というわけではありませんが、「その傾向にある」サービスをいくつか紹介・解説していきたいと思います。

大手消費者金融の多くは「無利息期間」サービスがある

大手の消費者金融であれば、大抵行っているのが「無利息期間」サービスです。

無利息期間とはその名前の通り、一定の期間は一切の利息がつかない(0円)もので、支払う利息額をぐっと抑えることが出来ますし、無利息期間の間に完済すれば、利息を1円も支払うことなくお金を借りることが出来ます。

大手消費者金融のうち、無利息期間サービスを行っている会社及び日数などはこちらです。

社名 日数 開始日 条件
アイフル 30日 契約日の翌日 初めてアイフルを利用
アコム 30日 契約日の翌日 ・初めてアコムを利用
・返済期日が「35日ごと」
ノーローン 7日 借入日の翌日 ・初回利用時
・完済月の翌月以降の初回借入時
プロミス 30日 借入日の翌日 ・プロミスと初めて契約
・メールアドレスを登録
・WEB明細の利用

繰り返し無利息期間が利用できるノーローンを除き、30日の無利息期間となっています。

注意すべきは「無利息期間が始まるタイミング」でしょう。

契約日の翌日の場合、お金を借りないまま30日が経過すると、そのまま無利息期間はなくなってしまいます。例えば、10月1日に契約し、10月12日に借り入れをした場合、「20日間」しか無利息にならないということです。

対して借入日の翌日からの場合、初回の借り入れをした日の翌日から無利息期間の計算がはじまるので、30日間しっかりと無利息期間を利用できるというわけです。

銀行カードローンは基本的に無利息期間サービスはありませんが、もともと消費者金融であった「レイク」は今でも銀行カードローンながら無利息期間サービスがあります(30日または180日)。

一部の銀行カードローンは「自動融資」サービスも

一部の銀行カードローンは、条件を満たせば「自動融資」をしてくれます。

自動融資とは、口座の残高が引き出す・あるいは引き落としの金額よりも少ない場合、不足分を自動で融資してくれるものです。

自動融資の対象となるものは主に

  • クレジットカードの引き落とし
  • 家賃・公共料金などの支払い
  • 現金の引き出し

です。当然ながらカードローンの返済には自動融資は利用できません。

自動融資サービスも当然ながら利用条件がありますので、そちらをチェックしていきましょう。

銀行・商品名 利用条件
みずほ銀行 「キャッシュカード兼用型」を選択し、かつ
「総合口座貸越選択サービス」と
「貯蓄預金スイングサービス」の両方を利用していない
※みずほ銀行の口座の保有が必須
三井住友銀行 返済用口座を三井住友銀行の普通預金口座に指定する
三菱東京UFJ銀行
「マイカードプラス」
基本機能(特別な条件不要)
※三菱東京UFJ銀行の口座の保有が必須

銀行の口座を保有しておく必要がありますが、特別な条件は特にありません。

「支払い今日なのに忘れてた!」というシーンで非常に助かるサービスなので、ついつい引き落とし日を忘れがち…という方は利用を考えてみてはいかがでしょうか。

最近は普通に!?「即日融資」はそれぞれ会社等によって違いアリ

カードローンを利用するならできれば今日!という方も多いでしょう。

昔ではなかなかそんなことはありませんでしたが、今では申し込んだその日のうちに利用できる「即日融資」が、大手では当たり前のようになっています。

しかし、どのタイミングでも即日融資を利用できるわけではなく、一定の時間までに申し込みを完了しないとその日のうちに借りられない「デッドライン」が存在します。

インターネットで申し込みをし、お金を口座に振り込んでもらう「振込融資」の場合、

  • ~正午
  • ~13時
  • ~14時

あたりのいずれかがリミットになると考えておいていいでしょう。例えば「みずほ銀行」の場合は正午がデッドライン(かつみずほ銀行の口座を既に保有している必要あり)です。

ただし24時間振込融資が可能な「セブン銀行」や「楽天銀行」、振込先の口座が楽天銀行であれば「アコム」を選べば振込融資であっても時間をあまり気にする必要はありません。

「むじんくん」などのような「自動契約機」を利用すれば、デッドラインは振込融資よりも遅い20時や21時くらいまでとなりますので、仕事終わりにカードを発行してコンビニATMで借り入れ、なんてことも出来ます。

ただし銀行カードローンはこの自動契約機を設置しているところは少なく、今回データとして名前を出しているところであれば「三菱東京UFJ銀行」「三井住友銀行」「レイク」と半分程度です。

急いでお金を借りたい、という方は自動契約機が利用できるカードローンをセレクトすることをおすすめします。

ケース別で考える。自分はどっちがオススメ?

最後のこのトピックでは、「このようなケースでは消費者金融と銀行カードローン、どっちがいいの?」と悩む人に向けて、「こういうケースではこちらの方がいいよ」と提案させていただこうかと思います。

絶対にこっちがいい!とは断言出来ませんが、メリットとデメリットを考えた上でこちらの方がおすすめかな?と思える方をおすすめしていきます。

特定の口座を利用したいなら「消費者金融」

普段使っているメイン口座から引き落としで返済したい、と考えている方であれば、どこの口座でも(基本的に)問題ない「消費者金融」の方がオススメです。

しかし、三井住友銀行や三菱東京UFJ銀行(バンクイック)など口座を保有していなくても利用できる銀行カードローンもあります。

また、保有している口座の金融機関がカードローン商品を提供しているのであれば、そちらが一番オトクという可能性もありますので、まずは調べてみることをおすすめします。

確実な即日融資を狙うなら「消費者金融」

物事に確実は正直ない!ですが、それでもできるだけその日のうちにお金を借りたい!という方は、自動契約機が設置されていることが多い「消費者金融」がおすすめです。

既に口座を保有しているのであれば、「セブン銀行」は審査がとても早いので(限度額は低いですが)そちらでもいいかと思います。

周りに利用がバレるのを防ぐなら「銀行カードローン」

どちらのカードローンも、利用していることが簡単にバレることはありません。

が、お財布の中のカードを見られてしまった!…という時でも、銀行カードローンであればバレにくく、キャッシュカード一体型であればそもそもカードが発行されないのでバレる心配がありません。

バレたらどうしよう…と不安な方は、銀行カードローンの方が安心です。

少しでも低い金利で借りたいなら「銀行カードローン」

消費者金融と銀行カードローンは、最高金利に4%程度の差がありますので、1円でも支払う利息を抑えたいのであれば銀行カードローンがオススメです。

少額の借り入れだとそんなに変わりませんが、

  • 借入額が大きい
  • 返済期間が長い

という2点を満たしていると金利が大きく利息額に響いてくるからです。1万円や2万円を借りるくらいであれば、大きな差にはなりません。

「1回だけお金を借りたい」なら「無利息期間がある消費者金融」

ずっと使い続ける気はないけれど、お金がこの時だけ必要だから、単発で借りてささっと返したい!という方であれば、無利息期間がある消費者金融で借りるのがオススメです。

30日間の間にまとめて完済してしまえば利息がつきませんし、1回の借り入れでOKなのであれば金利が高くても問題ないからです。

継続的に少額を借り続けたいというのであれば、ノーローンのような繰り返し無利息期間がある会社を選ぶのも有効でしょう。

どちらにも短所と長所がある。自分に合った方を選ぼう

消費者金融と銀行、それぞれのカードローンの違いはいかがでしたか?

どちらにも短所と長所があり、絶対的にどちらがいい!というものではない、ということがおわかりいただけたのではないでしょうか。

自分がどのようにカードローンを利用したいのか、お金を借りたいのか…。

それに合わせて「都合のいい方」を選ぶことで、満足度が高いカードローンを選ぶことが出来るはずです。

金欠の強い味方になってくれるカードローンですが、「思ったほど使いやすくない」だったら悲しいもの。

今回の記事を参考に、自分に合いそうなカードローン会社を探してみてくださいね。

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