国からお金を借りることもできる?深刻な金欠状態を救う公的支援
今の世の中、お金がなければ生活していくことは難しいですが、そのお金がどれだけないのかも人によっていろいろあります。とりあえず給料までしのげばなんとかなるという人もいれば、どうにもならないと言う人もいます。
深刻な金欠の場合、カードローンなどの一時的な対応ではどうにもならないでしょう。
そんな時は、公的支援を考えるのが金欠の生活から脱出する一つの方法になりますが、支援と言ってもいろいろあり、あまり知られていないものもあります。
どのような公的支援があるのでしょうか。
どんな時が金欠か?その状況を振り返ってみて公的支援を考える
金欠でもいろいろな状況があります。一時的な場合は、親などの周りの人間に借りたり、カードローンを申し込んだり。給料までなんとか持ってくれてそれで落ち着くならば、なんとかする方法も割と思いつきやすいでしょう。
しかし、慢性的な金欠により、一時的な対策ではなんともならない場合もあります。
そんな時は、公的支援を受けると言う方法があります。
それは、その金欠になっている原因や状況によって受ける支援も変わってきます。まず、どんな原因が金欠の要因になっているのが多いでしょうか。
- 教育資金が足りない・学費がない
- 失業して収入がなくなった
- 病気になって働けない、支出ばかりになってしまった
- そもそもの収入が生活するには足りない など
世の中は厳しいもので、怠けているわけではないのに働いても働いても生活するには厳しい収入額の場合もあります。また、病気などにより、働けなくなったなんてこともあるかもしれません。
教育に関しても、今はまとまったお金がないと大学も行けないような世の中です。
特にシングルマザーの場合は、その多くが生活するのにお金に困っているような話もあります。(シングルファーザーの場合も似たような状況だったりしますが)公的支援も実は、その状況によっていろいろなタイプがあります。
学費が払えなくても何とかなる?学費に対する公的支援は何がある?
教育に関する公的支援で考えると、やはりこれらが思い浮かぶ人は多いと思います。
- 奨学金制度の利用
- 国の教育ローン
奨学金ですが、代表するのが日本学生支援機構の奨学金制度でしょう。
給付型、貸与型とあります。他にも日本学生支援機構とは別に、地方自治体や大学、また、民間育英団体、公益法人なども行っています。
奨学金の場合、労働型と言う形もあります。ピンとこない人もいるかもしれませんが、知られている所では、新聞奨学生があります。
ただ、奨学金やローンの内容によっては、家庭の収入の状況や学業の成績によって利用できるものが変わってきますので、注意や努力は必要でしょう。
それでも奨学金にもいろいろな所からの支援があるように、探すとまだまだ教育に関する公的支援はあります。
大学へ行くだけでなく小学校時代からの金欠にも公的支援はある!
どうしても教育に関する支援と言うと、一番お金のかかる大学に関する話になってしまいますが、家庭によっては小学校の時から支援が必要な場合もあります。
あまり知らないと言う人もいるかもしれませんが、支援はあります。
- 児童手当
- 児童扶養手当・児童育成手当
- 高等学校等就学支援金制度
- 母子父子寡婦福祉資金貸付金
(修学資金・就学仕度資金) - 育英資金
- 私立幼稚園終焉奨励費補助金制度
- 就学援助費制度 など
自治体によって支援の内容や金額が違うこともあります。また、ここにはシングルの親が対象のものも入っています。
義務教育の段階では授業料が掛らないので気付かない人もいるかもしれませんが、学用品だけでもお金はかかります。給食もタダではありません。そんな場合に使えるような支援もあるので、自分に必要な支援を探してみるといいと思います。
失業してしまった!ハローワークを上手く使うとなんとかなる
金欠の原因としてよくあるのが、失業した時です。それまであった収入が無くなってしまうのは、かなり大きな問題です。
もちろん、失業保険手当があればしばらくはしのげるはずです。ただし、これも永遠に貰える訳ではないので、その間に次の就職先を見つけることが大切です。
失業保険(失業手当)の給付手続きや次の仕事を探すことも含め、失業に関する様々な対応はハローワークで行っています。
最初の就職がスムーズに行った場合など、行ったことのない人もいるかもしれませんが、そんな人こそ一度行ってみるといいでしょう。
失業時の支援は失業手当だけでない!まずは相談するのがいい
まずは失業保険の給付の手続きが必要です。
まれに会社が雇用保険の手続きを行っていないが為に給付ができない、と言う場合もありますが、さかのぼって加入は可能だそうです。まずは相談しましょう。
他に病気やケガなどによって失業した場合、その内容にもよりますが、公的支援を受けることができます。
例えば、失業によって住まいが無くなってしまう恐れがある場合、住宅確保給付金(住宅支援給付金)があります。
病気やケガに関することは後で触れますが、この病気やケガが仕事に関係している場合、労災の申請と言う方法があります。
再就職のためにも必要?働く意思のある人向けの支援もある!
なんとかして働きたいと思っている場合、その意欲のある人を支援する制度もあります。職業訓練受講給付金(求職者支援制度)です。
これは、雇用保険を受給できない求職者を支援することができます。もちろん、ハローワークに求職申し込みをしていたり職業訓練の支援が必要と判断されるなど、条件はあります。
しかし、働かなくてはこの先もお金に困ることになるので、誰もが働かなくてはいけないと思っているはずです。そして、先の説明に雇用保険はさかのぼって加入は可能とありましたが、やはりそこまでは難しい人は、この方法を選択するのもありかと思います。
病気になってしまった!そんな時も安心して治療ができる支援とは?
病気などで医療費がかさんでしまった場合によく耳にするのが、医療費控除です。
世帯当たりの年間医療費が10万円以上の場合、医療費が一部還付されることです。
高額療養費制度も医療費が掛った時に使える制度です。
他にもこのような支援や制度があります。
- 難病医療費助成制度
- 自立支援医療制度
- 障害年金
- 精神障害者保健福祉手帳
- 母子父子寡婦福祉資金貸付金
(医療介護資金)
ここの中には精神疾患も含まれていますが、年齢や病状、家庭の状況によって利用できる制度は当然かわってきますので、自身に関係のある制度を利用して行きましょう。そもそも誰もがきちんと治療を受けるのは、当然の権利です。
病気で困っているからこそ、公的支援を受けるようにしましょう。
最低限の生活は保障されている!金欠で生活が難しい時は…
金欠の状況は、何もせずにいたって好転することはありません。公的支援も積極的に利用しよう、と言う気持ちが今後の生活の向上に結び付いていくことになります。
金欠の理由によっていろいろな支援があることは伝えましたが、生活全般で言えば、やはり「生活保護」も大切な支援の一つです。
とはいえ、どうしてもイメージからして申し込みにくいと感じる人も多いはずです。
しかし、人としての生活を保持することは当然の権利です。何も遠慮は必要ありません。
確かに、なまけ心からの生活保護では非難の対象になってしまいますが、事情があってのことです。もし、生活が向上し、生活保護が不要になれば、今度は自分が税金を払って支える側になればいいのです。
生活保護は最後の砦!その前に他の様々な支援を申し込むことは必須
例えば、昨今増えているシングルマザーやシングルファーザーですが、ひとり親向けの補助もたくさんあります。先にあった、母子父子寡婦福祉資金貸付金は対象内容ごとに紹介しましたが、生活全般においても利用することが可能です。
主に貸付の制度ではあるのですが、他にもこのような支援もあります。
- 生活福祉資金貸付制度
- 年金担保貸付制度
- 緊急小口資金貸付
- 臨時特例つなぎ資金貸付制度
- 勤労者生活支援特別制度 など
金欠で困った時は、その理由によっての違いはあるものの、何かしらの公的支援を受けることは可能です。知らないままだと、せっかくの制度が使えないだけでなく、生活そのものが立ち行かなくなってしまいます。深刻な場合は、命にかかわることもあるかもしれません。
なかなか全部の制度や支援を理解するのは難しいでしょうが、何かしら差し伸べられる暖かい手はあることは知っておくと、本当に困った時に助かります。ぜひ、活用していきたいものです。
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