金欠対策!稼ぐ、借りる、貰う、凌ぐ…パターン別解決法

定期預金を担保にしてお金を借りられる!?意外な金欠解消法

突然お金が必要になった!そんな金欠の時はどうしますか?

「親や友人に一時的に借りる方法?それはちょっと悪いし…。」

「カードローンやフリーローンで借りる?借りられても金利が気になる…。」など、お金を借りられたとしてもデメリットもそれなりに大きい方法ばかりですよね。

だけどお金が必要でそうも言ってられない!やっぱりカードローンで借りるしかないのかな…と悩んでいる方にぜひともお伝えしたいのが「定期預金担保貸付」という方法です。

あまり耳慣れないかもしれませんが、この貸付は定期預金さえしていれば、非常に低い金利でお金を簡単に借りることができる、とっても便利な借り入れ方法なんです!

知りたい!定期預金でお金を借りられる仕組みって!?

お金を預けているのに借りられるなんてちょっと変わった印象を受けますよね。

もしかしてちょっと怪しい裏ワザなんじゃ…?と思った方もいるかもしれませんが、安心してください。

きちんと銀行などの金融機関で制度…と言うのはちょっと違うかもしれませんが、システム・サービスの一環として行っている事業なんです。

サービス名は金融機関によって微妙に異なりますが、この記事では「定期預金担保貸付」と統一させていただきます。

例えばゆうちょ銀行では「貯金担保自動貸付け」、みずほ銀行では「総合口座貸越選択サービス」、三菱東京UFJ銀行では「自動借り入れ」など、全く違った名称となっています。

どうして定期預金でお金を借りることが出来るの?

なぜ定期預金でお金を借りることが出来るのか、まずはその理由を説明しましょう。

そもそも定期預金という形で、すでに金融機関に対してお金を預けている状態です。その「預けているお金」を「担保」とし、お金を借りています。

なので、万が一お金を返すことができなくても、定期預金を解約し、そのお金を返済に当てる(弁済といいます)ことになるので、一方的に金融機関がお金を貸して損することはありません。

さらに、貸すお金(限度額)は定期預金の金額を超えないように設定していますので、利息分を含めても大丈夫なようになっているんです。

住宅ローン等でもそうですが、担保がある場合の借り入れは、低い金利で利用できることがほとんど。

定期預金担保貸付も、自身の貯金を担保としているため、低金利で利用することが可能なんです。具体的なメリットについては後のトピックにて詳しく解説しますね。

そもそも、普通預金と定期預金の違いは?

「そもそも、定期預金って何?」という方もいるかもしれませんし、名前を知っていても具体的に普通預金とどう違うのかイマイチわからない、という方もいるかもしれませんので、定期預金についても簡単に説明したいと思います。

大きな違いであろう3点を以下にまとめました。

普通預金 定期預金
金利 低い 普通預金より高い
預入 いつでも可 可(追加の場合など)
引き出し いつでも可 基本一定期間不可

普通預金はいつでも預入、及び引き出しを自由に行えます。極端な話、10万円預け入れて次の日に10万円引き出すなんてことをしても全く問題はありません。

しかし、預入したお金にかかる金利はかなり低めです。たとえば「ゆうちょ銀行」の場合は「0.001%」です。

対して、定期預金は一定の金額を一括で預入し、一定の期間(6ヶ月~3年など、商品によって異なります)が経過するまで引き出すことは出来ません。

引き出そうとするなら中途解約するくらいしか方法がないんです。

しかし、それだけの制限がかかっているからこそ、金利は高めに設定されており、「ゆうちょ銀行」の定期預金の金利は「0.010%」と、普通預金の10倍となっています。

普通預金は普段使うような生活費を預けておき、しっかりと貯金したい、少しでも利息を多く貰いたいという場合に定期預金を利用する…と考えればいいかと思います。

定期預金の管理方法は3種類

普通預金の場合、通帳での管理が一般的ですが、定期預金の場合は以下の3種類のいずれかの形となります(金融機関・商品によっては扱っていないものもあります)。

  • 総合口座通帳
  • 定期預金通帳
  • 定期預金証書

一番一般的なのは普通預金や定期預金、国債、積立型定期預金などをひとつの通帳で管理することが可能な「総合口座(通帳)」です。

これらの違いやメリット・デメリットを以下にまとめました。

種類 メリット デメリット
総合口座 ・普通預金等と一括管理が可能
・自動融資サービスが受けられる
・ATMで利用可能
紛失すると他の機能にも影響が出る
通帳 ・定期預金ごとに管理出来る
・普通預金と別に管理出来る
・口数が多くても1冊にまとめられる
・ATMで利用可能
通帳が増えると管理が面倒
証書 ・定期預金ごとに管理出来る
・ファイリングしやすい
・普通預金と別に管理出来る
・紛失しやすい
・ATMで使えない

特別なこだわりがなければ、総合口座あるいは通帳式の定期預金でいいと思います。

今は多くの方が総合口座の通帳を持っているはずですしね(定期預金を利用していなくても、総合口座で普通預金のみ利用している人はとても多いです)。

金融機関によっては、総合口座のみ借り入れが可能というケースもありますので、自分が利用している金融機関はどうか、一度確認してみることをおすすめします。

定期預金担保貸付を利用する際のメリットは?

定期預金の具体的な説明が終わったところで、今度は定期預金担保貸付の利用における具体的なメリットを見ていきたいと思います。

カードローンやフリーローンを使うよりも便利と思えるようなメリットが揃っていますよ!

定期預金の解約が不要

お金がないから定期を崩さなければ、というイメージが強い方もまだいらっしゃると思いますが、「定期預金担保貸付」であれば、定期預金を担保することで、定期預金を解約しなくてもお金を借りることが出来るんです。

中途解約はいい印象を与えませんし、商品によっては払い戻しの際の金利が下げられるといったペナルティを受けることもあります。

しかしそのようなペナルティを受けることなく、お金を積み立てた(預けている)まま、借りることが出来るのは大きなメリットですよね。

カードローンなんて目じゃない!?驚きの低金利

お金を借りる際に気になるのはやはり「金利」です。いくら定期預金の解約が不要でも、金利が高ければ意味がありません。

しかし、この点についてもご安心を。

定期預金担保貸付は、カードローンなんて目じゃないくらい、驚きの低金利で利用することが出来るんです!!

多く(ほぼすべてといってもいいでしょう)の金融機関では、定期預金担保貸付の金利を「担保となる定期預金の金利に年0.5%を上乗せ」した数字としています。

例えばゆうちょ銀行の定期預金の利率は「0.010%」なので、そこに「0.5%」を足した「0.51%」が定期預金担保貸付の貸付金利となります。

なんと、1%以下という超!超!超低金利で利用することができちゃうんです。

有名どころのカードローンの一番低い適用金利を見てみますと、以下の通り。

商品名 金利・適用限度額
みずほ銀行カードローン 2.0%(800万円)
三井住友銀行カードローン 4.0%(800万円)
三菱東京UFJ銀行バンクイック 1.8%(500万円)
りそなプレミアムカードローン 3.5%(800万円)
アコム 3.0%(800万円)
モビット 3.0%(800万円)<

カッコ内の限度額が利用できなければこの金利が適用される可能性は低いので、かなり大変…ということがおわかりいただけるかと思います。

しかし、定期預金担保貸付ならこれよりももっともっと低い金利で、ほぼリスクなしで借りることが出来るのですから、利用しない手はないですよね!

ちなみに、住宅ローンの金利も2%~3%程度です。それよりも1%以上低い金利でお金を借りられるなんてことはそうそうありません!

借りるための審査が不要

カードローンのもう一つのハードルに「審査」があります。

当然ながら審査に否決するとお金を借りることができず、別の会社に申し込むか、別の方法を考えなければなりません。

しかし、定期預金担保貸付であれば、改めて審査をすることはありません。

定期預金証書、通帳、あるいは総合口座があれば無条件でお金を借りることができちゃいます。

これは定期預金を担保としているからで、カードローンなどが無担保・無保証人の商品だから、という点が大きく影響しています。

低金利な上審査も不要、というのはかなり手軽ではないでしょうか。

総合口座を利用しているなら利用も簡単

総合口座で定期預金を利用している場合、利用も非常に簡単です。

いわゆる「口座貸越」タイプの定期預金担保貸付であれば、事前に利用を申し込んでおくことで、お金を引き出して(あるいは引き落として)普通預金の額がマイナスになった時に、自動的に定期預金担保貸付を利用してくれるからです。

わざわざ手続きを踏まなくても、すぐに利用できるという点も大きなメリットと言えるのではないでしょうか?

毎月定額を返済しなくても大丈夫

カードローン・フリーローンなどでお金を借りる場合、一括で返済しないのであれば、基本的には借入金額を一定の期間などで割った額を毎月定期的に返済することになります。

しかし、定期預金担保貸付の場合毎月○円を返済…という必要はありません。

もちろん返済期限はありますし、返済しなければしないほど金利はかかってきますが、ここから3ヶ月はちょっと返済が厳しい…という状態でも問題なく借り入れができますし、返済の取り立てもありません。

金利が低いことも相まって、ある程度自分の都合で返済計画をたてることが可能になっているんです。

定期預金担保貸付利用に際するデメリット・注意点は?

物事にはメリットもあれば、デメリットもつきもの。両方を知ってこそ、上手に使うことが出来るんです。

さて、それでは定期預金担保貸付の「デメリット」と言える部分、そして「利用する上での注意点」についても解説していきましょう。

メリットよりもデメリットの方が重要ですから、しっかり目を通していただけると幸いです。

手軽な分、お金を借りている感覚を失いがち

手軽に利用することが出来ると、その分責任も薄く感じてしまうことってありますよね。

例えばクレジットカードは現金がなくても買い物をすることが可能ですが、だからこそつい知らないうちに使いすぎてしまった…なんてことは珍しくありません。

定期預金担保貸付も同様で、総合口座からの貸越の場合、(限度額までは)際限なく借りることが出来るので、自分がどれくらい借りているのかわからなくなっていることも。

当然ながら満期までに返済できないと定期預金は解約。そうならないためにも、「自分がどれくらいお金を借りているのか」を把握しておくことが非常に重要です。

口座貸越でお金を借りている場合、通帳には「-20000」などの記載があるはずです(この例では2万円口座貸越で借りていることになります)。

あまり普通預金口座にお金がない方の場合、こまめに記帳し、知らない間にお金を借りていることがないようにチェックすることをおすすめします。

利用可能な限度額は自分の定期預金額に準ずる

定期預金担保貸付にも、当然ながら「限度額」があります。

こちらもほとんどの金融機関にて共通化されており、

担保となる定期預金の合計額の90%、あるいは200万円の少ない方

となっています。

具体的な例を挙げますと、

  • 定期預金で預けているお金が50万円の場合、利用できる金額の上限は45万円
  • 定期預金で預けているお金が300万円の場合、その90%は270万円ですが、上限は200万円のため借りられるのは200万円まで

このようになります。

定期預金で預けている金額が少ないと、当然ですが借りられる金額も少なくなり、まとまった金額を預けていても、200万円を超えて借りることは出来ないシステムとなっています。

よって、いくら超低金利であったとしても、そもそも預けている額が少ないと、それに比例して借りられる金額も少なくなりますのでご注意ください。

例外として、「ゆうちょ銀行」は預金額の90%、または300万円までと100万円上限額が高くなっています。

完済までの期間が定期預金に準ずる

限度額に引き続き、「完済までの期間」も自身が利用する定期預金に準じます。

基本的に、定期預金担保貸付は「定期預金が満期になるまで、解約をせずにお金をちょっと借りることが出来る」ような仕組みです。

そのため、お金を借りたまま定期預金が満期になってしまうと払い戻しが行われ、借りている金額及び期間によっては元本割れしてしまう可能性もあります。

また、ゆうちょ銀行の定期預金(定期貯金)で貸付を利用する場合、満期までの期間が2年以内であればそちらに、2年を超えるのであれば「2年」が上限の貸付期間となります。

他の金融機関とはちょっと違いますので、ゆうちょ銀行で貸付を利用しようと考えている方は注意してくださいね。

定期預金がないと利用できない

当然といえば当然なのですが、定期預金を利用していないと条件を満たしていないため、利用することが出来ません。

定期預金はちょっとハードルが高い、と思っている方も多いと思いますが、最近では気軽に利用できる定期預金も増えています。

例えばみずほ銀行の定期預金、「みずほスーパー定期」であれば、預入期間が

1ヶ月・2ヶ月・3ヶ月・6ヶ月・1年・2年・3年・4年・5年・6年・7年・10年、あるいは1ヶ月超10年未満で指定

と、かなり豊富な期間がラインナップされており、ボーナスを1年間だけ預けておく、ということも出来ます。

金額も1円以上300万円未満、300万円以上と2種類に分かれていますので、「預けられる金額が少ないから、定期預金も利用できないのでは…」とためらっている方でも問題なく利用できます。

当然ながら預入した金額の90%までしか借り入れすることは出来ませんが、預けている間全然お金を引き出せないのが辛い、という方であれば短めの期間にしてもいいですし、長めの期間にしておいて担保貸付を利用する、というやり方も出来ると思います。

定期預金にするのはちょっと…と考える一番の理由は「途中で解約しづらい」ということだと思いますので、そこを定期預金担保貸付でカバーする…と考えてみてはいかがでしょうか。

定期預金担保貸付の具体的な利用方法を知りたい!

最後のこのトピックでは、定期預金担保貸付の具体的な利用方法について解説していきたいと思います。

結論から言ってしまうのであれば、「総合口座」での利用が一番簡単かつ手軽だと言えるでしょう。

総合口座であれば、最初からサービスとしてついていることが多い

今一番多いのが総合口座からの貸越サービスです。

改めて説明しますと、総合口座にセットされている「普通預金」の残高が引き出しや引き落とし等によってマイナスになった際、自動的に「定期預金」から貸付を行ってくれるサービスです。

みずほ銀行では「当座貸越」、りそな銀行では「自動貸越サービス」、三菱東京UFJ銀行では「自動借り入れ」等と名称が違いますが、内容は同じです。

総合口座を作り、定期預金を利用した際に自動的に付加されるサービスなので、基本的には改めて申し込む必要はありません。

ただ、金融機関によってはさらに細かいサービスや設定などが可能です。

みずほ銀行を例としますと、みずほ銀行にはATMの利用時やインターネット・テレホンバンキング(みずほダイレクト)の利用時には当座貸越サービスを利用しないようにする「総合口座貸越選択サービス」を利用することが出来ます。

これは、万が一キャッシュカードが盗まれたり、みずほダイレクトのパスワードが盗まれて不正なアクセス、お金の引き出しがあったとしても定期預金分まで引き出されることなく、被害額を抑えられるというメリットがあります。

引き出しは出来なくても預入などは可能ですし、普通預金の範囲内であれば当然ですがATMやみずほダイレクトを通じた引き出しや振替も可能です。

ただし、定期預金担保貸付自体はATMやみずほダイレクトではできなくなってしまう(窓口での取引のみ)ので、このサービスを利用するかどうかはきちんと考えてからの方がいいですね。

証書・通帳の場合は店頭窓口で申し込む必要がある

定期預金を証書型、あるいは通帳型(独立した定期預金の通帳)で利用している場合は、口座からの貸越制度は利用できません。

そのため、窓口で定期預金担保貸付を申し込む必要があります。

必要なものは担保にする定期預金の証書あるいは通帳と届出印です。窓口で申し込み書類に必要事項を記入し、申し込みが完了します。

手続き自体はそれほど煩雑ではありませんが、銀行の営業時間中に本人が行かなければならないことから、平日の日中が仕事の方は利用しづらい方法となります。

また、融資までに時間がかかるケースもありますので、手軽さはどうしても総合口座よりは劣る、と言えるでしょう。

しかし普通預金は普通預金でとっておきたい、という方であればこちらの方法の方がいいかな、と思います。

知っていればお得に借りられる!だけど借りすぎには注意

あまり知られていない「定期預金担保貸付」。名前は違えども、多くの金融機関でこのサービスが行われています。

  • カードローンより、10%近くも低金利で利用できる
  • 定期預金を解約しなくてもOK
  • 総合口座なら手続きなしで簡単に借りられる

という大きなメリットがあるものの、

  • つい借りすぎてしまう可能性がある
  • 借入額・期間に上限がある

といった注意点もあります。

ただ、定期預金は一度預入してしまったら一切手を付けられないもの…というイメージが強かった方も多いと思います。

ですが、定期預金を担保にした貸付方法を知っていれば、「お得な金利で貯金しつつ、必要な時にお金を借りることが出来る」なんてことが可能です。

普段使うことはなくとも、急な出費や金欠に悩んでいるときに、お金を借りられることを知っていれば安心出来るはず。

定期預金で高い金利を保持しつつ、不足の事態にも備えておきたい、という方にもオススメの方法です!

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