高く売るにはコツがある!知っておきたい中古車売却の流れと注意点
まとまった額の現金が必要な時、お金をつくる方法にはいろいろありますが、可能であれば手持ちの車やバイクを売却するのが最も手堅く手っ取り早いと言えるでしょう。
自分の財産である車・バイクを売るのであれば、借金をするような後ろめたさは感じずに済みますし、投資のようにリスクを負う必要もありません。
ただ、どうせ大切にしてきた車やバイクを売るなら、できるだけ高く売りたいところですよね。
同じ車・バイクでも、売る場所やタイミングなどによって買取金額は少なからず変わってきます。少しでも高値がつくように、知っておいてほしい中古車売却のコツや注意点をご紹介しましょう。
あなたの車、どうやって売る?買取と下取りの違い
車やバイクを売る方法は、大きく《買取》と《下取り》の2つに分けることができます。
買取は、文字通り車やバイクを単純に買い取ることで、買取専門業者や、中古車販売店などが対応しています。
一方、下取りは新たに車を購入することを前提として、その購入費用に今持っている車・バイクの売却費用を充てることを指します。主にディーラーが行っていますが、中古車販売店でも対応可能なところがあります。
ここではお金をつくるということを主目的としているので、買取に対応している業者を利用するとして話を進めていきましょう。
ネット活用でより便利に!車・バイク売却の基本の流れ
車やバイクを売却する際の基本的な流れは以下のようになります。
③売却手続き・引き渡し
車やバイクを高値で売却するために重要なのは、あらかじめ相場を把握するために、実車を査定してもらう前に複数の見積もりを取っておくことです。
最近では、車種や年式と言った一通りの条件だけで簡易見積もりができるシステムをサイト上に用意している買取業者は珍しくありません。できれば3社以上は見積もりをとっておくと、相場がわかるので実際の査定においても話が進めやすくなるでしょう。
一括で複数の業者に査定依頼ができるウェブサービスなどを利用するのもおすすめです。
また、実車査定は業者の店舗で行うのが一般的ですが、自宅などで出張査定を受けられるサービスもあるので、ぜひ活用しましょう。
要注意!意外と多い車・バイク売却時の必要書類
実際に売却手続きをするにあたって、注意してほしいのが、車とバイク、いずれの場合にも、用意しなければならない書類が案外多いということです。
例えば、普通車であれば一般的には以下のような書類等が必要になります。
- 自動車検査証
- 印鑑証明(2通)
- 自賠責保険証明書
- 自動車納税証明書
- 実印
- リサイクル券(預託済みの場合)
軽自動車になると、また少し必要書類は変わって以下のようになります。
- 自動車検査証
- 自賠責保険証明書
- 軽自動車納税証明書
- 印鑑(認め印でも可)
- リサイクル券(預託済みの場合)
さらにバイクの場合、CC数によって細かく区分されており、それぞれ必要書類が少しずつ異なってきます。
また、買取業者によっては独自に必要な書類があることも考えられます。
書類が不足していたり、不備があったりして売却手続きが遅れると、入金もどんどん遅くなってしまうので、必要書類とその内容は事前によく確認するようにしましょう。
まだローンがある…そんな車も売却できる?
売ろうと思っている車やバイクに、まだ未払いのローンが残っている状態だと、売ることが可能なのか不安になってしまうかもしれません。
実際には、大手買取業者などを中心に、ローン残債のある中古車の買い取りにも対応しているという業者は少なからずあります。
この場合、買取金額がローン残債を上回れば、ローンを清算した余剰分の現金が手元に残ることになります。
もし買取金額でローン残債を全額清算することができなければ、最終的なローン残債をもとのカーローンから中古車売却時の残債専用ローンに借り換えるという対応が一般的です。
ただしどの業者、どの店舗でも同じ対応が受けられるとは限らないので、あらかじめ確認しておく必要があるでしょう。
少しでも高く売るために…今からでもできること
少しでも高く車やバイクを売りたいと思っても、例えば車種・年式といった車自体のスペックや、購入時でなければつけられないメーカーオプションなどは、今さら変えようがありませんよね。
条件だけで簡易査定をしてみて、思ったよりも相場が低いことにがっかりしてしまった人もいるかもしれません。
しかし、ちょっとした売り方の工夫次第で、相場よりも高値で車・バイクを売却することも不可能ではありません。
ここからはその方法を具体的に紹介していきましょう。
走行距離は?車検は?車・バイク売却のベストタイミング
車の買取価格を少しでも高くするためには、実は売るタイミングがかなり重要になります。
まず、単純に需要の多い時期に売却することが大切です。
車なら1~3月、9~10月は、比較的購入希望者が多いため、買取需要も上がり、高値で売りやすくなるでしょう、特に3月は、就職など新生活の準備として車を購入する人が格段に多くなります。
バイクなら、ハイシーズンともいえる春から夏にかけて売却するのが理想的です。気候的にバイクに乗りにくくなる秋冬は、どうしても買取価格の水準が落ちてしまいます。
また、車やバイクの買取価格には走行距離も影響します。大半の業者は5万㎞、10万㎞…というように、5万㎞ごとに査定価格のボーダーラインを設定しています。したがって、走行距離がこの数値に近い微妙な状況にあるのであれば、超えてしまう前に売却を進めておいた方がよいでしょう。
なお、車検が近づいている場合、車検前と車検後、どちらのタイミングで売却するべきか悩む方は多いと思いますが、結論から言えば車検前に売ってしまうことをおすすめします。
買取価格がアップするかも!?査定にプラスになる要素
売却のタイミングの他にも査定にプラスに働く要素はいくつかあります。
例えば、売却時に車・バイク本体以外に、付属品を持っていくというのも1つの方法です。買取価格アップにつながる付属品としては、主に以下のようなものがあります。
- 取扱説明書
- 整備手帳(保証書)
- スペアキー
また、車やバイクをカスタムしている場合、元の状態に戻す必要はありませんが、取り外した純正部品はできるだけ保管しておいて、売却時に一緒に持っていくことをおすすめします。
特にバイクの場合、カスタム済みでなおかつ純正部品が付属していると、購入者が自分でカスタムしやすくなり需要がアップします。そのため、買取価格も高額になりやすいのです。
ただしカスタムがあまりにも個性的すぎたり、度が過ぎるものは、買い手がつきにくくなることが見こされ、買取価格にも響く可能性が高くなるので注意しましょう。
さらに、実車査定をしてもらう際には、車・バイクはできるだけきれいな状態にしておきましょう。と言っても、特別なクリーニングをする必要はありません。
外側は洗車し、車内は掃除機をかけて脱臭剤で染み付いたにおいを緩和しておく程度で十分に査定アップにつながる効果があります。
また、外装に傷やへこみがある場合、市販の補修用品で自分で修復可能な程度の小傷であれば少し手を入れておいてもよいかもしれません。
ただし、きれいに直せていないとかえってマイナス要素になることもあります。無理のない範囲で行うようにしましょう。
なお、板金や塗装が必要になるほどの大きな傷やへこみを直すことはおすすめしません。修理をしておけば確かに査定アップにはつながりますが、修理代の方が高くつく可能性が高いからです。
ハイリスクハイリターン!?個人売買ってどうなの?
買取専門店などの業者ではなく、ネットオークションなどを介して個人売買をすることを考える人もいるかもしれません。
ただし、万が一売買において何らかのトラブルが起きた場合、すべて自分で対応しなければならないので、解決が非常に困難になります。それでなくても、名義変更などの面倒な手続きも自力で進めていくことになるので、かなり手間がかかることは間違いありません。
また、買い手が遠方在住であれば、車の輸送手段も気になるところです。
自分か相手が運転していくのか?それとも輸送業者を使うのか?その場合、費用負担は自分と相手どちらがすべきか?かなり詳細まで詰めて取り決めをしておかないと、これもまたトラブルの原因になります。
個人売買はハイリターンではありますが、手間とリスクを考えれば車・バイクの売却は買取業者に任せることをおすすめします。
車やバイク、もっと高く売るために…できることはやってみよう
車やバイクのような価値のある財産を手放すというのは、簡単に決断できることではありません。どうせ売ると決めたなら、その価値を最大限有効に活かしたいですよね。
売却先の選び方や売却のタイミングなどを工夫するだけで、車の売値は少なからず変わってきます。
ここでご紹介した買取価格アップのためのコツは、いずれも決して難しいことではありません。愛車をできるだけ高く売るために、ぜひ実践してみてください。