金欠対策!稼ぐ、借りる、貰う、凌ぐ…パターン別解決法

金欠さん必読!キャッシング複数同時借入のリスクと対策

金欠に悩む人にとって、手軽に現金借り入れができるキャッシングはいざという時の強い味方です。

ただ、キャッシングでは必ず借入限度額が決まっており、それ以上の金額を借りることはできません。時には今ある借り入れ枠では足りないということもあるかもしれませんよね。

そんな時、新しく他のキャッシングを申し込んでみようかと考える人は多いのではないでしょうか?しかし、複数のキャッシング業者で同時にお金を借りるというのは、実はかなりリスクの高い行為なのです。

キャッシング複数同時借り入れのリスクと、その状況に陥ることを避けるためにとるべき対策について、ここではご紹介していきたいと思います。

多重債務のリスクあり!?複数同時借り入れがおすすめできないワケ

複数のキャッシングでの同時借り入れをおすすめできないのは、それが多重債務の原因となりうるからです。

多重債務とは…キャッシングやクレジットカード会社など複数の貸金業者から借り入れをしており、返済困難に陥ってしまっている状態のこと。
特に、すでにある借金の返済のために、さらに別の業者から借り入れをするなどして、借金が増え続けている状態を指すこともある。

一度、多重債務状態になってしまうと、抜け出すのは容易なことではありません。

返済不可能になり債務整理や、最悪の場合、自己破産をせざるを得なくなることもあります。そうなれば、生活は大きく変わってしまうでしょう。

キャッシングの申し込みのハードルは比較的低く、気軽に新たな業者にアプローチをすることが可能になっていますが、実はこれはかなり危険度の高いことなのです。

ナゼ返済難に陥る?複数同時借り入れに潜む3つの危険

ではなぜ、複数の業者で同時に借り入れをしていると返済困難な状態に陥りやすいのでしょうか?

その理由は、キャッシングの複数同時借り入れに潜む3つの危険を知れば理解することができます。

  • 毎月の返済額が高額になる
  • 返済管理が困難になる
  • 返済の見通しが立てにくくなる

まず、借り入れ件数が増えることで、単純に毎月の返済回数が増えます。そうすると、それに伴って毎月の返済額も高くなっていきます。

キャッシングの返済額は、どちらかと言えば低めに設定されているものですが、それでも2件、3件と借り入れ件数が増えていけば、数万円にはなってしまうでしょう。毎月数万円ずつの支払いを何カ月もの間、確実に続けていくのは、実際にやってみると容易なことではありません。

また、月毎の返済回数が増えることで、返済の管理も困難になります。キャッシングの返済額や返済方法、返済日などは業者によって多少異なるので、それぞれを正しく把握して、スケジュール通りに進めていくのは意外と面倒なことです。

それが毎月ともなると、やはり少なからず負担になることは間違いないでしょう。

もう1つ、複数同時借り入れの怖いところは、返済の見通しがひどく立てにくくなるという点です。

複数の業者で同時に借り入れをしていると、自分の現在の借り入れ残高や完済予定などがどうしても把握しにくくなります。

そうして自分の現状が不透明な状態になってしまうと、借金を借金であると認識するのは難しくなります。結果として、本当はもう返済できる余力がないのに、なんとなく新たな借り入れをしてしまったりと、お金を借りることにだんだん抵抗がなくなってきてしまうようなことにもなりかねないのです。

そうなってしまえば、もはや多重債務者になる日もそう遠くありません。

こうしたリスクを考えると、同じキャッシングを利用するのでも、1社だけで借り入れをするのと、複数の業者を同時に利用するのでは、少なからず状況は変わってくるものと考えておいた方がよいでしょう。

審査に通らない原因にも…業者にも嫌われる複数同時借り入れ

複数業者での同時借り入れは、このようにかなりリスクが高いため、キャッシング業者側からも忌避される行為です。

借り入れ件数が2,3社程度のうちは、条件次第では借り入れ可能な業者も見つかるかもしれませんが、4件を超えてくると、審査に通る確率はグッと下がってしまいます。

したがって、無計画に借り入れ件数を増やし続け、足りなくなったら新たなキャッシングを申し込むというやり方を続けていると、いずれは必ず行き詰ってしまいます。

特に、すでに新たな借り入れで今ある借金を返すという多重債務状態に陥っている場合、審査に通らなくなった時点でどうしようもなくなってしまうでしょう。

今の借り入れ枠では足りないアナタに…借入限度額増額のススメ

そうはいっても、今ある借り入れ枠ではどうしてもお金が足らなくなってしまうということもあるかもしれません。

そんな時には、新たに他のキャッシング業者に申し込むよりも、今契約している業者での借入限度額の増額を希望することをおすすめします。

借入限度額の増額には借り入れ件数を増やさなくて済むということ以外にも、もう1つメリットがあります。それは金利が下がる可能性があるということです。

一般的に、キャッシングの金利は借入限度額が上がるごとに低くなっていくように設定されています。

そのため、同じ金額の借り入れをするのであれば、複数の業者で少額ずつ契約するよりも、1社でまとめて契約した方が金利が低くなる見込みが高いのです。

もちろん、業者によって金利の設定や仕組みには多少差があるので、必ず金利が下がると断言することはできません。

しかし、新たに借り入れ件数を増やした場合、金利が現状より良くなることは絶対にないのです。それを考えると、この金利面のメリットは無視できないポイントと言えるでしょう。

実は審査あり!?借入限度額増額の2つの条件

たいていのキャッシング業者は借入限度額の増額希望に対応しています。ただし希望を出せば必ず通るかと言えば、残念ながらそういうわけではありません。

実は、借入限度額を増額する際にも、必ず審査が行われることになっているのです。

借入限度額の増額審査に通るためには、2つの条件をクリアする必要があります。

  • 総量規制の制限を超えていない
  • すでにある程度の利用実績があり、なおかつ延滞がない

まず、個人のキャッシングなどで借り入れ可能な金額は、総量規制という法律上の仕組みによって制限されているということはご存知でしょうか?

総量規制とは…個人のキャッシングなど貸金業者での借入額を、原則として本人の年収の3分の1までと制限する仕組みのこと。
貸金業法という貸金業者を対象にした法律の中に含まれている。

借入限度額を増額すると、この総量規制で設定された上限を超えてしまうことになるという場合、それ以上の増額は不可能になってしまいます。

また、借入限度額は、新規契約後すぐに増額することは基本的にできません。それをしてしまっては、わざわざ契約時に審査を行って借入限度額を設定した意味がないからです。契約からすくなくとも3か月から半年以上は利用実績があることが望ましいでしょう。

そして何よりも重要なのが、返済を延滞することなく利用できているかどうかという点です。

キャッシングでは信用関係を根拠に融資を行う《信用貸し》というシステムがとられており、延滞のような信用を失う行為は大きなマイナスポイントとなります。

『この人はもっと借りても大丈夫、きちんと返済をしてくれる』と業者に信用されることができて初めて、借入限度額の増額希望は通るものなのです。返済延滞が1度でもあると、借入限度額増額審査に通る可能性はかなり低くなると思っておいた方が良いでしょう。

逆に言えば、この2つの条件を満たしていれば、借入限度額の増額はそう難しいことではありません。業者によっては、こちらから希望しなくても増額可能になる場合もあるほどです。

複数借り入れで返済がツライなら…おまとめしてみませんか?

すでに複数のキャッシング業者で借り入れをしていて返済に悩みつつあるという人がいたら、ぜひおすすめしたいのが借金をすべて1つのローンに借り換える、いわゆる《おまとめ》という方法です。

多くの銀行消費者金融が、このおまとめ向けのローン商品を取り扱っています。

複数業者での借り入れをおまとめして一本化することで、上でご紹介したような複数借り入れによって生じる3つのリスクは、すべて解消することができます。

まず、返済回数は確実に毎月1回に減らせるので、金銭的な負担が減る可能性が高く、管理もかなり楽になるでしょう。

そしておまとめに借り換える時点で現状を正しく把握することができるので、完済までの道筋もはっきり見通せるようになります。

おまとめで借金が増えることも!?正しい借り換え先の選び方

おまとめローンは複数借り入れに悩む人にとっては非常に有効な解決法となり得る商品ですが、その選び方には少し注意が必要です。というのは、借り換え先選びに失敗すると、かえって返済の負担が増えてしまうという可能性があるからです。

その理由を理解していただくためには、まずおまとめの仕組みを正しく知っていただかなければなりません。

おまとめローンに借り換えるということは、正確に言えば、おまとめする業者でお金を借りて、今ある借金を完済するということです。その際には、元金にその時点でついている利息を合わせた金額を支払わなければなりません。結果として、おまとめローンで借り入れする金額は、現状の借金総額よりも増えることになります。

そのため、おまとめローンの金利次第では、借り換えたことによって当初の予定よりも大幅に総支払額がアップしてしまった…なんていうことにもなりかねないのです。

おまとめローンの金利は総じて低めに設定されています。さらにばらけていた借金をひとまとめにすることによって金利が低くなるという効果も期待できるので、現状よりも金利が上がるということはまずありません。

それでも、少し金利が低くなったくらいでは増えた借金分をカバーできないリスクがあるのです。それも考慮したうえで、より金利の低いおまとめローンに借り換えることができるよう慎重に選びましょう。

便利なだけじゃない…知っておきたいキャッシングに潜むリスク

複数のキャッシング業者で同時に借り入れをするというのは、法律的に問題のある行為でもありませんし、ルール違反にもなりません。

それでも多重債務のリスクを考えれば、複数同時借り入れは絶対に避けるべきでしょう。

キャッシングは手軽で便利なサービスだからこそ、利用者側の使い方や意識の持ちようがとても重要になります。

使い方を誤れば、思いがけず身を滅ぼしてしまう原因にもなりかねないのです。

せっかくの便利なサービスを安全に使いこなすためにも、そこに潜んでいるリスクの存在は正しく認識しておくことが大切なのです。

【関連記事】

金欠でもキャッシングで借金しちゃダメ!?3つのケースとその理由

閉じる
閉じる