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高額のお金が受け取れる治療モニターのメリットデメリットを徹底検証

日々生活をしていると、何かと物入りな時期や、車や家具・家電の買い替えなどでまとまったお金が必要になる時期があります。普段はどうにかやりくりできていても、そういう時に心配なので、どうにかしてお金をつくりたい…。

そんな時に、まとまった報酬が得られるボランティア活動として、治療モニターに参加する方法が注目を集め始めています。とはいえ、あまりよく知らないと言われる方の方が多いのではないでしょうか。

そこで今回は、困った時にお金をつくる方法の一つとして治療モニターへの参加を取り上げ、どのようなことをするのか、参加するメリットとは何か、逆に危険などのデメリットはないのかなど、詳しく見ていきましょう。

仕事ではない!治療モニターは医療の向上に関わるボランティアです

お金を受け取って様々な治療に参加する治療モニターですが、実は治療モニターは、仕事ではなく有償ボランティアという位置づけです。

本来であればボランティアなのでお金を受け取る性質のものではないのですが、協力する内容上、報酬を支払うことで参加してくれる人を募集しています。

では、治療モニターとはどのようなものなのか、基本的な情報を確認しましょう。

治療モニターとは?

治療モニターとは、様々な病気の治療や施術を受けるたり、モニター価格で施術を受けたりすることです。

厳密に言えば、医薬品の使用や病気の治療に関わることは治験モニター、審美歯科の治療などに関わることは治療モニターと使い分けられるのが一般的です。また、健康食品や美容コスメなど医薬品以外を取り扱うモニターもあります。

今回はそれらについて取り上げ、報酬や特徴を確認したいと思います。

治療モニターには様々な分野があります

治療モニターには様々な分野があります。そこで、いくつか例を挙げて、どのようなものがあるのかを確認しましょう。

◎治験モニターの例

  • 糖尿病
  • 痛風
  • 更年期障害
  • うつ症状
  • 関節リウマチ
  • 高血圧

◎治療モニターの例

  • 審美歯科(セラミックやホワイトニングなど)
  • AGA治療
  • 医療ダイエット
  • ニキビ跡治療
  • わきが
  • 脱毛

◎健康食品や美容コスメに関わるモニターの例

  • ダイエット
  • 高血圧
  • おむつかぶれ
  • 石鹸
  • 薄毛

これらは一例で、他にもさまざまな症状に関するモニターがあります。では、それぞれのモニターに関して、もう少し詳しく確認していきたいと思います。

治験モニターとは?

治験というのは、医薬品や医療機器などに対して、厚生労働省から新たな承認を得ることを目的として行われる臨床試験を意味する言葉で、治療の臨床試験が省略されたものです。そのため、治験モニターは、医薬品の使用や医療機器による治療など、いわゆる医療行為にかかわるモニターだと言えます。

例えば新薬の開発に関する治験モニターであれば、モニターに実際にその薬による治療を受けてもらうことでその治療薬の有効性や安全性を確認することができます。また、病気の治療に関する治験モニターであれば、参加することでその病気の早期発見に役立ったり、治療方法の改善に役立ったりすることができます。

つまり、治験が行われることで有効性や安全性がわかり、新薬が販売されたり新しい治療法が確立されたりすると、今よりもさらに良い治療が受けられる可能性も出てくるわけですね。これらのことから、治験モニターはとても社会貢献度が高いボランティア活動だと言えます。

治験では、効果を比較するためにプラセボ群と呼ばれる医薬成分が入っていない治療薬を割り当てられることもあります。

治験には、負担軽減費と呼ばれる報酬を受け取って参加するのが一般的です。

治療モニターとは?

治療モニターは、治験モニターとは違ってすでに行われている施術をモニター価格で受けることができるというものです。そのため、報酬をもらうという形ではなく、治療費の負担が軽減されるという形を取っています。

健康食品や美容コスメに関わるモニター

治療モニターには、医薬品などの医療の分野に関わるものではなく、健康食品や美容コスメなどの開発に関わるモニターもあります。医療関係ではありませんが、病院の受診が必要な場合もありますし、来院が一切不要の場合もあります。

こちらも、治験モニターと同じくまだ販売されていない商品の研究に関わるもので、負担軽減費という形で報酬が支払われるのが一般的です。

治療モニターの探し方

治療モニターに関心を持って、ぜひ探してやってみたいと言われる場合は、ネット上でモニターを募集しているサイトを探したり、医療機関や研究機関・企業などが個別に出している案内を見つけたりする方法がお勧めです。

モニターを募集しているサイトの場合、会員登録することで情報を提供してもらうことができます。それを見て、参加したいと思うものがあったら申し込みをします。

会員登録をする際には、治療モニターの紹介をたくさん受けたいからといって複数のサイトに登録することを考える方もいらっしゃるかもしれませんが、それはできませんので注意しましょう。

なぜかというと、薬の影響がまだ残っている状態で新たな治験に参加すると薬のデータが正確に取れませんし、また参加者にも薬の影響がまだある状態で新たな薬を飲むと悪影響が出ることがあるからです。複数のサイトに登録すると、次の治験に参加するまでの適性期間がきちんと管理できないなどの問題が発生します。

医療機関や研究機関、それから企業などが募集しているモニターの場合、自分で情報を見つけて応募する形になります。

治療モニターの参加方法

治療モニターに参加したい場合は、先ほどご紹介したいずれかの方法で募集を探し、申し込みをすれば参加可能です。

とはいえ、治療モニターは申し込めば誰でも参加できるわけではありません。申し込んだ後に説明や検査を受け、その結果参加可能と判断されれば治療モニターに参加するという流れになります。

健康状態によっては参加できないこともありますし、逆に説明を聞いて不安に思うことがあるような場合は、申し込み者の意思で参加しないことも可能です。

気になる報酬はいくら?治療モニターに参加するメリット一覧

治療モニターに参加するとどれくらいの報酬がもらえるのかは、気になるところですよね。そこで、気になる報酬について確認しましょう。

また、治療モニターは、参加することで報酬が得られる以外のメリットもあります。その点も合わせてみていきたいと思います。

なぜ治療モニターは報酬をもらえるの?

そもそも、なぜ治療モニターに参加すると報酬がもらえるのかという話からですが、それには参加者の負担を軽減する目的があるからです。

治療モニターに参加すると、時間的に拘束されたり、様々な制約があったりします。また、通院するためには交通費などもかかります。そういった負担を軽減するために、治療モニターに負担軽減費としての報酬を支払う形が取られているのです。

報酬が受け取れるまでの期間

参加する治療モニターによって違う場合もありますが、一般的には負担軽減費はモニター期間が終了してから支払われることが多くなっています。

お金の受け取り方としては、期間終了後に手渡しで受け取れる場合もあれば、後で振り込みで支払われることもあります。

すでに行われている治療をモニター価格で受ける場合は、負担が少なくなるだけで負担軽減費は支払われません。

治療モニターの負担軽減費の目安

治療モニターの負担軽減費は、参加する治療の内容や期間によって大きく異なるのが事実です。また、負担軽減費などの詳細については説明に参加した時点で知らされるのが一般的で、明確な基準が出回っているわけでもありません。

それをふまえた上で、参考として治療モニターを募集しているサイトに案内されている金額などを元に、目安となる金額をご紹介したいと思います。

治療モニターの例 目安となる負担軽減費
入院が伴う治験 1日1万円~2万円程度
通院による治験 1日7千円~1万円程度
健康食品の臨床試験 1万円~10万円程度

ある治験モニターを募集しているサイトでは、治験の負担軽減費についてひとまとめで10万円~30万円程度と案内しています。このように、内容によって違いはありますが、いずれにしてもまとまった報酬が受け取れることは確かです。

ただし、治療モニターはもともとボランティアという性質のものですから、通院にかかる交通費や診察費、検査費用など参加者が負担しなければいけない費用も発生しますので、この額全てが収入になるということではない点で、注意が必要です。

なお、治療モニターに関しては、本来の治療費よりも安く設定されたモニター価格で施術を受けることができ、報酬としてお金を受け取るわけではありません。割引で施術が受けられるかわりに、以下のようなことが求められます。

  • 施術前後の写真撮影
  • 施術中の動画撮影
  • メディアへの掲載の許可
  • 体験談の提供

実際に体験したモニターの結果を公表することで、その施術を受けたい人に治療効果を知ってもらうということですね。お金を受け取りたい人には治療モニターは向いていませんが、気になる施術があって安く受けたいということであれば、検討してみたいところです。

最新の治療を受けられるメリットも!

既に何らかの疾患を持っている人の場合、治療モニターに参加することには以下のようなメリットもあります。

  • その病気の専門医によって詳しい検査・診察が行われる
  • 新しい治療法を試すことができる
  • 負担軽減費によって治療費の負担が少ない状態で治療が受けられる

健康食品や美容コスメなどのモニターであっても、やはり新しい商品を試すことができるというメリットがあります。

危険はないの?治療モニターに参加する際の注意点を知ろう

新しい治療薬を試したり、治療を受けたりするとなると、副作用が出る危険はないのか、何かデメリットとなることはないのかなどの不安もありますよね。まして、高額の負担軽減費が受け取れるわけですから、気になるのも当然です。

では、治療モニターに参加する際の注意点について、詳しく確認しましょう。

副作用が出る確率は0ではない!

最も気になるのは、やはり副作用についてではないでしょうか。

残念なことではありますが、開発中の薬や治療法を試すわけですから、副作用が出る確率は0ではないことは確かです。

ですが、その点については、以下のような配慮があります。

  • 事前に起こる可能性のある副作用についての説明が受けられる
  • 副作用が出たらモニターを中止できる
  • 副作用が出た場合担当医師や看護師などによる処置や治療が受けられる
  • 副作用によって必要になった治療や検査が受けられる

副作用が出た場合もきちんと対応が考えられていますので、そこまで不安に思う必要はあないということですね。事前の説明で気になれば、その治療モニターには参加しないようにすればいいので、その点でも安心です。

すでに認可されている治療薬であっても、副作用が出る可能性があるものもありますので、気にし過ぎる必要はないかもしれませんが、不安に思われる方はモニターに参加しない方がいいでしょう。

希望すれば必ず参加できるわけではありません

治療モニターは、希望すれば必ず参加できるという性質のものではありません。試験を行いたい内容によって、健康な人が募集されたり何らかの疾患がある人が募集されたりと、参加のための条件があります。募集の条件に遭わなければ、参加したい治療モニターがあっても参加することはできません。

また、参加前の検査を受けた結果、参加できないと判断されることもあります。さらに、募集人数にも限りがあるため、応募が遅ければ既に締め切られている可能性もあるので、希望すれば必ず参加できるわけではない点がデメリットだと言えます。

治療モニターに参加している間は制約が大きい!

治療モニターに参加するデメリットとしては、治療モニターに参加している間の制約が大きいことも挙げられます。

例えば入院が伴うモニターであれば時間的に入院できる余裕が必要ですし、また通院をするにしても時間を見つけて通院ができなければいけません。検査や採血、問診が定期的に行われることもあります。

治療薬や健康食品の試験であれば、決められたようにきちんと治療薬を飲まなければいけませんし、ダイエット関係のモニターなら毎日体重を計ることが義務付けられることもあります。

参加するモニターによっては、以下のような制限がある場合もあります。

  • 飲酒できない
  • 喫煙できない
  • 運動量が制限される
  • 食事量が制限される
  • 睡眠をしっかり取る必要がある

このように、治療モニターの内容によって様々ですが、参加するからには何らかの制約が伴うことを知っておく必要があります。つまり、こういった制限があるからこそ、負担軽減費が支払われていると考えていいですね。

研究が目的なのでプラゼボ群が割り当てられることも

先ほど少しお話しましたが、本当に治療薬に効果があるかどうかを確かめるには、その成分が入っているかいないかで効果の出方に違いがあることを確認する必要があります。そのため、治療薬や健康食品などのモニターの場合、プラセボ群といって有効成分が入っていない群を割り当てられることもあります。

モニターに参加する際に治療効果も求めている場合には、プラセボ群が割り当てられると効果が期待できないので、その点も知っておく必要があります。モニターの募集はあくまで研究のためなので、こういった比較も大切なことなんですね。

詐欺サイトに注意!

インターネット上で治療モニターのサイトを探す場合、詐欺サイトに登録しないように気を付ける必要があります。

詐欺サイトの場合、登録料や情報の提供料と称してお金を取られることがあります。

詐欺サイトの場合、連絡先が記載されていない、運営会社の表示が明確でないなどの特徴がありますので、きちんとしたサイトかどうかをチェックしてから利用するようにしましょう。

制約は大きいがまとまった報酬が受け取れるのが治療モニターです

以上のように、治療モニターは制約が大きい、副作用が出る可能性があるなどのデメリットはありますが、そういった点が気にならないのであれば、まとまった報酬が受けられる点でお金がない時に助かるボランティア活動です。

とはいえ、参加できる人に制限がありますし、条件が合っていてなおかつ日程も合わせられる必要があることなどから、時間的な余裕がない人にはちょっと参加が難しいかもしれません。そのような時には、通院が必要ではないモニターを探すなどしてみてもいいですね。

デメリットもしっかり理解した上で、治療モニターで社会貢献しつつ報酬を得ることもお金をつくる一つの方法です。

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