金欠対策!稼ぐ、借りる、貰う、凌ぐ…パターン別解決法

お金に困った時も安心!民間融資、それぞれの特徴と選び方

金欠の際は、何かしらの方法でお金を融通しなければなりません。

また、金欠ではなくとも「○○をしたいけれど予算が足りない」なんて時もどうにかしてその資金を集めなければなりませんよね。

そんな時に頼りになるのが「民間融資」です。

民間融資…といってもピンとこない方も多いかもしれませんが、知らない間にお世話になっている人も多いはずです。

今はそうでなくても、あなたが突然お金が必要になるタイミングが来るかもしれません。

そんな時に「どうしよう!」と慌てないためには、自分が利用できる民間融資を把握しておくことが不可欠!

今回の記事では、様々な用途に合わせた民間融資をご紹介します。

「民間融資」とは?どのような種類があるの?

まずは「民間融資」の説明から入りましょう。

民間の反対は「公的」。公的というと、国や市町村といった意味になります。

つまり、民間融資とは国や市町村からの融資、つまり「公的融資」と対となる、民間企業から受ける融資のことを指します。

民間融資に当たるものは非常に多い!

民間融資に当たる融資って何が含まれるのでしょうか?

その答えは、「民間が提供している融資商品すべて」といってもいいでしょう。

具体的には

  • 自動車ローン・住宅ローンなどの有担保ローン
  • キャッシング・カードローン
  • 目的別ローン・多目的ローン

といったもの。どれもこれも馴染みのある、見たことがある、聞いたことがある…といったものではないでしょうか。

公的融資と民間融資の違いは?

ここで、「公的融資」と「民間融資」の違いについてちょっと知りたい、という方もいると思いますので、その違いについてもご紹介しておきましょう。

融資内容についてそれぞれ細かい違いはありますが、だいたい共通する違いを挙げるとするなら以下の3点となるでしょう。

  • 利用条件が違う
  • 金利が違う
  • 利用できるまでの期間や必要書類が違う

まずは利用条件です。これは融資の内容によって違いますが、例えば住宅ローンや起業のための資金融資の場合は民間融資よりも公的融資のほうが条件がゆるいことがあります。

特に起業時の融資は、民間の場合は実績がないと厳しい部分も多いですが、公的融資であれば民間とくらべて比較的融資を受けやすいです。

また、金利も違います。基本的には公的融資のほうが低金利となっています。

例えば生活資金として融資を受ける場合、公的融資であれば無利息(金利0円)で受けられるものもありますが、民間の融資ではそのようなものはありません。

ただ、公的融資の住宅ローンは基本的に固定金利なため、変動金利の民間の住宅ローンの方が返済総額が少なくなる、というケースはままあります。

そして最後に、利用できるまでの期間や必要書類に関してです。

どちらも融資をするために審査があるのは当然なのですが、公的融資は民間融資に比べて結果が出るまでにより多くの期間を要します。

ですので、例えば「生活費が足りないから今すぐにでもお金を借りたい!」という人が公的融資を受けようと思っても、審査結果が出るのは1ヶ月後、なんてこともよくあることです。

また、必要書類も共通するものもありますが、公的融資の方がより多い種類を要求することも多いです。

例えば、生活費に困窮している人が受けられる公的融資のひとつ「総合福祉資金貸付制度」を利用するために必要な書類は

  • 住民票などの世帯がわかる書類
  • 本人確認書類
  • 給与明細書など収入がわかる書類
  • 納税通知書など税金を納付していることがわかる書類
  • 連帯保証人の必要書類(給与明細書など)
  • 自身の債務状況がわかる書類
  • その他必要と認められた書類

と、かなりの種類に渡っていることがわかります。

雑な言い方で言えば、公的融資の方が「手続きがめんどくさい」ものである、と言えるでしょう。

公的融資と民間融資、どちらがいいの?

この2つ、どちらがいいのか?と聞かれると難しいところではあります。

生活費に困窮している、家さえない…といったかなり危機的状況な人の場合、そもそも民間融資を受けることがままならない可能性がありますので、公的融資を利用する方がいいでしょう。

住宅ローンのような、民間融資も公的融資もそう条件の違いなく利用できるタイプであれば、金利であるとか、融資してもらえる金額といった「実利」をより多く取れる方を利用した方がいいと言えます。

公的融資と違い、民間融資はそれぞれの金融機関や団体(組合など)の個性が出る部分も多いので、同じ「住宅ローン」というくくりであっても金利から何から違うことも珍しくありません。

また、多目的ローンやカードローン・キャッシングといった「ある程度自由に使えるお金」を借りられるのも民間融資のいいところです。

結局は「自分はどういった目的でお金を借りたいのか」という点が明確であることがまず必須で、それに沿ってベストなものを探した結果、民間融資であった、あるいは公的融資であった、というのが理想ですね。

お金を使う「目的」が決まっているなら「目的別ローン」

ここからは、多くの種類がある民間融資について、いくつかをピックアップしてご紹介していきます。

まずは「目的別ローン」です。目的別ローンとはこの名称の通り、特定の目的で資金が必要という方に提供される融資商品です。

キャッシングやカードローンといった「資金使途自由」の商品とは違い、その目的以外で借りたお金を使うことは出来ません。

目的別ローンには様々な種類がある

目的別ローンといっても、様々な「目的」があります。そのため、目的別ローンも様々な種類があり、各金融期間などで取り扱っている内容や種類も異なっています。

金融機関等で名称が違うこともありますが、だいたいこんな感じだよということで、どのような目的別ローンがあるのかをまとめてみました。

ローン名 資金使途・目的
教育ローン 学校・塾などの授業料や入学金、
通学のために一人暮らしが必要な場合その敷金や礼金など
自動車ローン 自家用の自動車・二輪の購入資金や運転免許証の取得資金、
車検・修理費用や車に関する付属機器などの購入資金
リフォームローン 増改築工事、免震・耐震工事、太陽光発電設備のための資金、
他社のローンの借り換えなど
ブライダルローン 結婚式にかかる費用、結婚指輪の購入費用、新婚旅行の資金など
トラベルローン 旅行に関する費用、旅行時の交通機関の費用、宿泊費など
多目的ローン 各金融期間などによる
(ブライダル・引っ越し・ペット・歯科治療・家具・家電・
資格取得など)

「多目的ローン」のみ用意し、その中で自動車やリフォームなど、特定の目的数種類をカバーする(つまり多目的ですね)場合もあれば、教育ローン・マイカーローンときっちりと目的別に商品を用意しているところもあります。

はたまた、数種類の「目的ローン」があり、「多目的ローン」もあわせて提供しているところもあります。

「目的ローン」と「多目的ローン」の違いとしては「金利」が挙げられます。

例えばネット銀行である「住信SBIネット銀行」の場合、以下のように商品ごとに適用金利が違っています。

ローン名称 利用限度額 適用金利 借入期間
教育ローン 10万円~1,000万円 1.775%~3.975% 1年~15年
自動車ローン 10万円~1,000万円 1.775%~3.975% 1年~10年
リフォームローン 10万円~1,000万円 2.475%~4.475% 1年~10年
多目的ローン 10万円~1,000万円 2.975%~4.975% 1年~10年

よりオトクに利用したいのであれば、きっちりと目的ローンとして提供しているところの方が金利が低い可能性がありますね。

自由な使いみちの「フリーローン」もある

さらに、自由にお金を使うことが出来る「フリーローン」の存在も忘れてはいけません。

フリーローンとは、その名前の通り資金使途が自由(事業資金など一部利用できない資金使途もあります)なローン。借りたお金の一部を自動車のために使ったり、残りを結婚資金としても問題ありません。生活資金やカードローンの借り換えにも使えます。

「多目的ローン」とどう違うの?と疑問に思う方もいると思いますので、簡単に違いを表にまとめてみましょう。

項目 多目的ローン フリーローン
資金使途 指定された目的 自由
見積書等 何に使うかわかるような
書類の提出が必要
書類の提出不要
金利 ~5%程度 多目的ローンより高い
(~10%超えのものもある)

このように、フリーローンの方が資金使途としての自由度は高いものの、金利が高くなる傾向にあります。

多目的ローンで補える資金使途なのであれば、多目的ローンのほうがオススメですね。

目的ローンを利用する際のメリット・デメリット

最後に、目的ローンを利用する際のメリット・デメリットをまとめてみましょう。

メリット ・低金利で借りられる
・返済期間が長い
・金利優遇を受けられることもある
デメリット ・その目的にしか使えない
・必要書類が多い

このような感じでしょうか。

やはり目的ローンの最大のメリットは低金利で利用できることでしょう。また、同じ金融機関で住宅ローンを返済中の場合、金利優遇を受けることも出来ます。

デメリットとしては、その目的にそぐわなければ利用できないこと、見積書など資金使途を証明する書類を用意する必要があることなどでしょう。

昔は利用できるまで時間がかかっていましたが、最近は最短で翌日に融資を受けることも可能なところも増えています。

「特定の目的でお金が必要で、できれば低金利で利用したい方」にオススメの方法です。

手軽に、かつ少額借入なら「カードローン・キャッシング」

手軽にお金を借りる方法と言えばこれを外すことは出来ません!「カードローン」または「キャッシング」。

ひとつ前に解説しました「多目的ローン」との大きな違いは、「資金使途が自由」かつ「限度額の中で繰り返し利用することが出来る」ことでしょう。

このように繰り返し利用することが出来る借入方法は他になく、利便性という面で見れば一番かもしれません。

カードローン・キャッシングの借り先は?

ただ、ひとくちにカードローン・キャッシングといっても提供先は様々。

ざっとではありますが表にまとめてみました。金利はだいたいこのくらいが多い、というものを取り上げており、各提供会社や商品によって違います。

種類 特徴 金利
消費者金融 お金を貸すことを生業としている業者。
その日のうちにお金を借りられる「即日融資」や
一定期間利息0円で利用できる
「無利息サービス」など、サービス面も豊富
3.0%~18.0%
銀行系 都市銀行やネットバンク、地方銀行などの
金融機関のカードローンの総称。
だいたい~15%程度の金利で、
消費者金融よりも低いことが多い。住宅ローン利用中であったり、
給与振込口座として利用していると
金利が優遇されることもある
1.0%~18.0%
クレジット
カード会社
カードローン専用のカードを発行する
「カードローン」タイプもあれば、
自身のクレジットカードを
ATMやCDに挿入することで
お金を借りる「キャッシング」タイプもある。
後者は海外でも利用可能
3.0%~18.0%
ノンバンク 労働金庫やJAなど、銀行ではないけれど
預金業務をしているようなところでも
カードローンを利用することが可能。かなり設定金利が低いが、条件も厳し目。
※消費者金融も銀行ではないので、
ノンバンクに該当しますが、この表では
別扱いをしています。
1.0%~10.0%

それぞれ特徴があるので、色々と見てみるといいでしょう。

個人的にオススメなのは、自分のメインバンクのカードローンです。金利優遇など、オトクに利用できる可能性がありますよ。

海外でお金を借りたい場合はクレジットカードのキャッシング一択です。カードローンは日本国内向けなので、海外で利用することは出来ません。

手軽な借入にオススメ。金利の高さには注意

カードローン・キャッシングのメリット・デメリットはこちらです。

最短即日融資が可能など、スピーディな展開を求めるならカードローンが一番です。ただし、中には利用できるまで1週間程度かかる商品もありますので、急いでいるなら申し込み前にチェックを。

また、フリーローン等と違いなんどでも限度額の中で繰り返し利用できる点も大きなメリットです。お金を借りなければ当然利息はつきませんので、緊急時の備えとしても利用できます。

メリット ・すぐに借りられる
・利用条件が他の方法に比べて甘い
・何度でも繰り返し利用できる
デメリット ・金利が高い

ただ、やはりデメリットとして金利が高いです。

1回だけお金が必要なのであれば、フリーローンや多目的ローン、次にご紹介します契約者貸付等を利用した方がいいでしょう。

継続的に、少額を借りたり返済したりしたい、というのであればカードローンがオススメです。

できるだけ負担は避けたいなら「契約者貸付」を

まとまったお金が必要になった時、「生命保険を解約する」「定期預金を解約する」なんてことが考えられます。

せっかくかけていた保険や預金を崩すのはできれば避けたいところですが、お金が必要だからそういってられない…。

でも安心してください。わざわざ解約してお金を作らなくても、また、カードローンやキャッシングなどでお金を借りなくてもなんとかなる方法があるんです。

それが「契約者貸付」や「担保貸付」です。

自分の保険や預金を担保としてお金を借りる方法

生命保険の場合は「契約者貸付」、定期預金の場合は「担保貸付(定期預金担保貸付)」と言いますが、どちらも自身のかけている保険・あるいは預金の一部を借り入れることが出来る仕組みになっており、システムとしては非常に似ています。

とはいえ、ちょっと違いがありますので、概要をを表にまとめてみましょう。

項目 契約者貸付 担保貸付
借入可能額 解約払戻金の一部 定位預金残高の90%
または金融機関が定めた額の
どちらか低い額
金利 保険会社による
(2%~6%程度)
金融機関による
(定期預金の金利+0.5%が多い
=0.51%程度)
借入方法 振込
(一般的なローンと同様)
口座貸越
(普通預金口座の残高不足分のみ借入)

どちらも多目的ローンやカードローンに比べると低金利で利用可能なことがわかるかと思います。特に担保貸付の場合、非常に低金利で利用が可能です。

借入可能額は自身の契約に基づいて決定されますので、その点は多目的ローン等と違う部分ですすね。

注意すべきは商品。特に保険は注意

注意すべきは、すべての保険やすべての預金が対象になるわけではない、ということです。

保険の場合は「解約払戻金」が出る保険、「終身保険」や「養老保険」「個人年金保険」といった、いわゆる「積立型」の保険が該当します。

医療保険などの「掛け捨て型」は解約払戻金が出ないため、該当しません。

預金についてもそうで、基本的に定期預金であれば利用できますが、いつでも好きに引き出しが可能な普通預金ではこの方法は利用できません。

自分の保険あるいは預金が対応しているか、まずは調べてみることをおすすめします。

メリットも多いが、デメリットもそれなりにある方法

最後に、メリットとデメリットをご紹介します。

わざわざ新規での借入申し込みをする必要がなく、かつ審査不要です。

これはなぜかというと、保険であっても定期預金であっても自分で積み立てているお金だから、ということです。

加えて利用時の金利も低いので、どれも非常に魅力的なメリットだと言えます。

メリット ・新規の借入が不要
・金利がとても低い
・審査が不要でほぼ確実に利用可能
デメリット ・満期までに完済しないと不足分が引かれる
・定期預金担保貸付の場合、口座貸越の形が多い
・該当する商品でないと利用できない
・利用可能額が少ないこともある

一方でデメリットもそれなりにあります。

満期までに完済できなかった場合、払戻金から返済に充てられるため、本来もらえるはずだった額よりも少なくなることもあります。

また、定期預金担保貸付の場合、ぽん、と現金を借りることが出来ず、総合口座に紐付けられている普通預金より引き出す形での借入となります。

そのため、「普通預金に残高がある状態」では借りることが出来ません。

加えて借入が可能な額は自分の保険料や定期預金として積み立てている額に準じるため、その額が少ないと借りられる額も少なく、足りないなんてこともあるでしょう。

一時的な金欠を解消するにはいい方法ですが、まとまったお金が必要であったり、継続的にお金が必要な時にはあまり向かない方法と言えます。

高額な借入を希望するなら「有担保ローン」

大きな額を借り入れたい!という方であれば「有担保ローン」がオススメです。

有担保ローンとは「担保が必要な借入」のこと。先程紹介しましたキャッシングやカードローンは担保が不要の「無担保ローン」の代表格と言えますね。

住宅ローン・車のローン以外にフリーローンもある

有担保ローンとして有名なものと言えば、やはり「住宅ローン」でしょう。

購入する土地やマンションを担保にし、1,000万円を超える額を借り入れることが可能です。

さらに、車を担保にした「自動車ローン」もおなじみですね。

あまり数こそ多くないですが、不動産などを担保にして資金使途自由な借入をすることも可能です。

担保がある分、借入可能額や金利は低めの設定

担保がある分、借入可能額が大きくなり、金利が低めの設定になります。

例として、三井住友銀行の「フリーローン」で比較してみましょう。

担保 借入可能額 適用金利
無担保 10万円以上300万円以内 5.975%
有担保(不動産) 50万円以上1億円以内 2.775%または2.975%

金利は約3%、借入可能額に至っては桁が2つほど違います。ここまで借りる…というケースは少ないとは思いますが、それだけ担保の有無で違う、という点はおわかりいただけたのではないでしょうか。

普段使いはしにくい商品。よほどの借入のみでOK

最後にメリット・デメリットを見てみましょう。

メリット ・低金利で高額借入が可能
デメリット ・担保が必要
・そこまで高額借入を必要としなければ利用する必要がない

低金利で、かつ高額の借入が可能な点は大きなメリットですが、その反面やはり担保アリというのは負担にもなります。

また、そこまで高額の借入が必要というシーンは少ないので、よほどの事情がない限りは無担保ローンで十分かと思います。

民間融資の種類は様々!自分に合うものを選ぶのがポイント

民間融資は様々な形で提供されています。

とはいえ、あまりに種類が多いと「どれを選べばいいのかわからない」「自分にとってベストな方法がわからない」と悩むこともあるでしょう。

最初の方にも書きましたが、「自分がどのような目的でお金が必要なのか」を明確にすることが、自分のベストな方法を見つける近道です。

例えば「結婚式で意外と予算を使ってしまったから、新婚旅行の費用が心もとない」というのであれば、ブライダルローンや旅行ローン、あるいは多目的ローンで金利が低いものを探しましょう。一度だけお金が必要なので、ローンタイプでOKです。

また、「給料日前にいつも金欠になって食事がボロボロになる。毎月給料日前に1万円くらいあればいいのに」と思っている方であれば、毎月1万円を借り、お給料が入った後に返済。また来月…と繰り返し継続出来る「カードローン」がいいですよね。

このように、お金を借りる理由が明確であれば、自分のベストな方法を探すことが出来ます。

自分に合うものを選んで、無駄なく、ムリなく上手にお金を借りましょう!

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