金欠さんの強い味方!キャッシングが無担保で利用できる理由と注意点
金欠なのに急ぎでまとまったお金を用意しなければならない…そんな時、強い味方になってくれるのがキャッシングのような現金の融資サービスです。
キャッシングの最大の特徴は、非常に簡単な手続きで手軽にお金が借りられるということなのですが、その理由の1つと言えるのが『無担保で利用可能だから』という点です。
ではなぜ、キャッシングでは誰もが無担保でお金を借りることができるのでしょうか?
キャッシングが無担保で利用できる理由と、無担保ならではのメリットや利用する際の注意点について、ここでは詳しく解説していきたいと思います。
そもそも担保不要ってどういうこと?担保の定義といらない理由
担保という言葉自体は、お金を借りた経験がなくても聞いたことくらいはあるという人が大半だと思います。また、キャッシングが担保不要で利用できると言うことも、利用を検討したことがある人ならおそらく知っているでしょう。
ただ、そもそも担保とは何なのか?何のために必要なのか?という細かい定義については、案外正確にはわからないという人も少なからずいるのではないでしょうか?
そこでキャッシングが無担保で利用できる理由を説明するにあたって、まずは担保というシステムについて簡単に解説しておきましょう。
主に不動産や車など、客観的に価値のあるものが対象となる。
お金を借りる以上は、必ず返さなければならないのが基本ですが、時にはやむを得ず完済に至らない《貸し倒れ》が起こることも、やはりないとは言えません。
そのため、業者側は貸し倒れのリスクを最小限に抑えるために、万が一の時に損失補てんに充てられるような価値のある借り手の所有物を、あらかじめ担保として押さえておくのです。
つまり、担保というのはいわば融資におけるリスクヘッジのためのシステムということができるでしょう。
『お金を貸してあげるけれど、もし現金で返せなくなった時にはあなたの所有財産を返済に充てますよ』というのが、担保が必要な融資サービスの考え方なのです。原則として、借り入れする金額が大きくなるほど、担保もより価値の高いものが必要になります。
一方、キャッシングタイプの融資サービスでは、基本的に《信用貸し》という形での融資が行われます。
つまり、根本的に融資の仕組みが異なるのです。それが、キャッシングで担保が不要になる一番の理由と言えます。
信用を元手にお金を貸す!?《信用貸し》の仕組みとは
キャッシングで行われている《信用貸し》とは、いったいどのような仕組みなのでしょうか?
信用貸しとは…貸し手が借り手を信用して、担保を一切取らずに融資を行うこと。保証人も原則として不要になる。
信用貸しで必要になるのは、文字通り互いの信用関係のみです。そこに物品や第三者が関与することはまずありません。
例えば、友人や知人にお金を借りる場合も、この《信用貸し》になるケースがほとんどでしょう。
ただしキャッシングの場合、業者側は交友関係のない個人に融資をすることになるわけですから、まったくの無条件でというわけにはいきません。
そういう意味では、友人・知人にお金を借りるケースとキャッシングを利用するケースでは、同じ《信用貸し》でも一線を画することになるので、正しく認識しておきましょう。
とにかく手軽がうれしい!担保不要のメリット
担保が不要になることのメリットは、なんといっても手軽に利用できるという点です。
お金を借りようと思ったときに、もしも必ず担保が必要になるのであれば、担保にできるような価値のある資産を所有していない人は絶対にお金を借りられないということになってしまいます。
また、所有財産を担保にするための手続きも必要になるので、実際に借り入れをするまでにどうしても手間と時間がかかってしまいがちです。
その点、担保不要のキャッシングでは審査に通らなければならないという関門はあるものの、申し込むうえでの制約になる条件というのは非常に少なくなっています。
基本的には、年齢制限をクリアしていれば申し込むことができ、業者や商品によっては勤務状況や収入などのもう少し細かい条件が課されるという程度です。
借り入れまでにかかる時間も非常に短く、中には申し込みから最短1時間ほどで現金を借りられるようになる即日融資の業者もあるほどです。
様々な融資サービスの中でも、手軽さという点で担保不要のキャッシングに勝るものはないと言っても過言ではないでしょう。
金利と審査に気を付けて…無担保融資ならではの3つの注意点
担保が必要ないというのは、利用者にとっては非常に便利なことですが、メリットばかりかと言えば、決してそういうわけではありません。
無担保だからこそ生じる注意点もあるのです。具体的には、無担保のキャッシングを利用する際には以下の3つのポイントに注意が必要になります。
- 担保有りの融資より金利が高くなる
- 信用情報に問題があると審査に通らない
- 担保有りの融資より借入限度額が低くなる可能性が高い
以下に、それぞれの注意点について詳しくご説明しましょう。
無担保だから金利が高い!?その理由とは
担保不要のキャッシングでは、担保が必要な融資に比べて、金利が高くなる傾向があります。
例えば、車を担保とするマイカーローンの金利はだいたい1ケタ前半が相場となっています。一方でキャッシングの金利は、借り入れ額にもよりますが最大で18%ほど、数百万の借り入れをして初めて1ケタまで落ちてくるというイメージです。
同じ金額の借り入れをするならば、無担保のキャッシングでは有担保のローンより確実に金利が高くなると考えておくべきでしょう。
では、なぜ担保の有無でこのような金利の差が生じてしまうのでしょうか?
担保というのは上でもご説明した通り、貸し倒れリスク軽減のためのシステムです。その担保を取らないキャッシングは、業者側にとってはリスクの高い融資サービスと言えます。
そのため、万が一貸し倒れによって損失が生じてもダメージを最小限に抑えられるよう、金利を高く設定することでより多くの収益を得るという方法でバランスをとっているのです。
ブラック=信用ナシ!?知っておきたい《信用貸し》の審査基準
担保を必要とする融資というのは、逆に考えれば、担保さえ用意できれば比較的借り入れのハードルが低い仕組みになっています。
一方、信用貸しのキャッシングでは、自分自身の信用だけを融資を受ける根拠とすることになります。したがって、客観的にみて信用が置けないと判断される状態になってしまえば、キャッシングの審査に通ることは非常に難しくなってしまうのです。
といっても、キャッシング業者が利用者の信用度を正しく判断することなど可能なのか?と不思議に思うかもしれません。そこで登場するのが、信用情報です。
指定信用情報機関と呼ばれる専門の機関によって管理されており、信用取引を検討している会社は本人の同意を得たうえで情報請求を行うことができる。
信用情報は、文字通り個人の信用を客観的に判断する際には最重要基準となる情報です。キャッシングの審査では、原則としてこの信用情報が必ずチェックされます。
そしてもし、過去に信用情報に履歴が残るような形で何らかのトラブルを起こしていた場合、融資をするにはリスクが高い要注意人物と判断されてキャッシング審査にはまず通らなくなってしまうのです。
この信用情報におけるトラブルの履歴を総称して事故情報と呼び、信用情報に事故情報が残っている状態が、俗にいうブラックになります。
ブラックになるようなトラブルとしては、主に以下のようなものが挙げられます。
- 3か月以上の長期支払い延滞
- 自己破産・債務整理
- 保証会社による代位弁済
過去にこれらのトラブルを起こした経験がある場合は、ブラックになっている可能性があります。信用情報は本人であれば確認可能なので、不安があれば一度情報照会することをおすすめします。
借入限度額はやや低め…それも無担保だから?
借入限度額の設定も、有担保の融資と比べた時に差がつきやすいポイントの1つです。
そのため、担保をとるタイプの融資サービスよりは、ほぼ確実に借り入れできる金額が低くなると言えます。例えば住宅ローンや車のローンのように、何百万、何千万と借り入れができる人は、キャッシングではそれほど多くはありません。
なお、支払い能力を審査するうえでは、単純に収入の高さだけでなく、本人の生活状況や勤務状況など、様々な項目から相対的に評価されます。したがって、年収さえ高ければ絶対に高額借り入れができるかと言えば、そうとも言い切れないので、その点は注意が必要です。
手軽で便利だけど…知っておきたい無担保キャッシングの正しい仕組み
無担保で必要な時にすぐにお金を借りることができるキャッシングは、金欠の時には非常に頼れるサービスです。
しかし、無担保だからこそのデメリットや、注意しなければならない要素があることは、知っておいた方が良いでしょう。特に金利の高さは、返済していくうえでかなり影響の大きいポイントです。
そう考えると、手軽だからというだけで無条件にキャッシングを選ぶのは賢いやり方とは言えないでしょう。用途や借りたい金額によっては少々ハードルが高くても担保が必要なローンを選んだ方が良いと言えるシーンもあるかもしれません。
どんな形であれ、お金を借りてきちんと完済するというのは決して簡単なことではありません。
メリットだけではなく、リスクになりうる部分も含めて、全体的な仕組みや特徴を正しく把握しておくことがとても大切なのです。
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