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絶対に損をする!?クレジットカードのショッピング枠現金化の危険性

急ぎで現金が必要、でも借金をするのには抵抗がある…そんな時、何か簡単に現金を手にする方法がないかと調べて《クレジットカードのショッピング枠現金化》に行きつく人がいるかもしれません。

一般的に、クレジットカードのショッピング枠は数十万程度はあるという方が多いと思います。ただ、本来ショッピング枠は商品やサービスの対価を支払うことにしか使えないはずであり、現金が手元に残るということはあり得ません。

それが今すぐ現金化することができるとしたら、とても画期的で便利な手段のように感じられますよね。

しかし実際には、クレジットカードのショッピング枠の現金化は、非常にリスクが多く、なおかつ利用者にとって損にしかならない行為なのです。その理由や仕組みを、ここでは解説していきたいと思います。

ショッピング枠現金化は違反行為!カードが使えなくなるかも…

クレジットカード業界の中枢を担っている日本クレジット協会では、クレジットカードのショッピング枠現金化を、カード会員規約に反する不適切な行為として禁止しています。

クレジットカードのショッピング枠現金化は、刑事罰を受けるような違法行為でこそないものの、クレジットカード業界的にはれっきとした違反行為となっているのです。

もしクレジットカードのショッピング枠現金化を行ったことがカード会社に知れた場合、クレジットカードの利用停止や、最悪の場合、強制解約など重大なペナルティを受ける可能性が高いでしょう。

つまり、ショッピング枠の現金化が原因で、クレジットカード自体を失ってしまうことになるのです。結果として、普段の生活で支払いにクレジットカードを利用するということができなくなり、よりお金に困ることになってしまいます。

ショッピング枠現金化を請け負う業者の中には、《日本クレジット協会の認可を受けています》と謳っていたり、そうした情報をネットなどを通じて流しているところもありますが、これは全くの事実無根なので信じてはいけません。

クレジットカードショッピング枠現金化の代表的な手口とは

クレジットカードのショッピング枠現金化の代表的な手口は、大きく分けて3種類あります。簡単にご紹介しましょう。

Case1ほとんど価値のない商品を高額でカード払いで購入させ、手数料を差し引いた金額をキャッシュバックする

この方法でよく購入対象となるのは、CD-ROMやちょっとした雑貨と言ったほぼ無価値な商品です。それを数十万円という金額で購入させ、キャッシュバックという形で現金が利用者にわたるようにします。

手元には手数料を差し引いた分の現金と、購入した商品が残ることになります。

Case2換金性の高い商品をカード払いで購入させ、手数料を差し引いた金額で買い取る

最初のケースとは逆に、ブランド品や家電、あるいは金券類と言った価値があり、なおかつ転売して換金しやすい商品を購入させ、元値の何割かの金額で買い取るというのが2つ目の方法です。

この場合、購入した商品は現金化業者に売り渡す形になるので、手元には現金だけが残ります。

Case3現行紙幣・貨幣を額面以上の金額でカード払いで購入させる。

ダイレクトに、現金をカード払いで購入させるというのもよくある現金化の手口の1つです。実際の額面よりも、何割か上乗せされた金額で購入することになります。

いずれの場合も、手に入る現金よりも高い金額をクレジットカードで支払い、その差額分が現金化業者に手数料などの名目でわたることになります。手数料の割合は業者によっても異なりますが、だいたい2割程度に設定されていることが多いようです。

あなたが絶対損をする…ショッピング枠現金化の仕組み

たとえ違反でも、今すぐ高額な現金が手に入るならかまわない…と思う方もいるかもしれません。

しかし、クレジットカードのショッピング枠現金化というのは、最終的に利用者が絶対に損をするような仕組みになっています。

なぜなら、現金化によって手にしたお金は、当たり前のことですが、結局のところあなたのクレジットカードで支払っているお金だからです。

したがって、次のカードの支払日以降には、業者に支払った手数料分も含めて、現金化に要した費用を全額カード会社に支払わなけれならないことになります。

ショッピング枠を現金化すると、瞬間的には簡単に高額な現金が手に入ったような錯覚に陥ってしまいがちですが、実際にはクレジットカードと現金化業者を介して、自分で自分自身に高額な借金を背負わせたのと同じことになるのです。

むしろ、現金化業者に渡った手数料の分だけ損をしているということになるでしょう。

借金じゃないけど…ショッピング枠現金化はキャッシングより高金利

クレジットカードのショッピング枠を現金化するうえで、業者に手数料を支払うことは当たり前のように感じられるでしょう。平均して2割程度の手数料であれば、妥当だとさえ思うかもしれません。

しかしショッピング枠の現金化を借金と捉えると、手数料が2割前後というのはかなりの高金利ということになるのです。

正規の消費者金融銀行カードローンであれば、金利は高くても20%/年までと法律で定められています。

一方、クレジットカードのショッピング枠現金化において、次のカード支払い日に手にした現金に2割くらい上乗せした金額を支払うとなると、金利は20%/月ということになってしまうのです。

こうして考えると、ショッピング枠現金化業者が請求する手数料が法外な金額であることがよくわかるでしょう。分割払いにすれば、支払いは少し楽になるかもしれませんが、最終的な支払総額には変わりはありません。

お金に困っているからクレジットカードのショッピング枠現金化をしたというのに、結局は翌月以降、さらにお金で苦しむことになってしまうのです。

万が一、困窮して支払いを続けることが難しくなり、延滞をしてしまったとすれば、最悪の場合、ブラックになって新たにクレジットカードをつくったり、お金を借りるのに支障が出ることもあり得ます。

損をするだけじゃない!?ショッピング枠現金化業者のありがちトラブル

クレジットカードのショッピング枠現金化が絶対的に損な行為であるということは、おわかりいただけたと思います。

ただ、ここまでご紹介してきた現金化業者の手口というのは、比較的まともな方とも言えます。

冒頭でもお伝えした通り、クレジットカードのショッピング枠現金化は、それ自体が違反行為です。したがって取り扱っている業者は基本的にグレー以下の安全・健全とはとても言えないところばかりです。

業者に渡るのが手数料分の2割程度であればまだ良心的な方で、より高額な手数料を請求されたり、最初に提示された条件通りの金額が手元に戻ってこないなど、トラブルが起こることも珍しくありません。

最悪の場合、カード払いをしたきり、まったく入金されないまま音信不通になってしまうというということもあり得るのです。

また、厄介な業者だと、個人情報やクレジットカードの情報を悪用されるリスクもあります。

こうしたトラブルに追い込まれる危険性を考えても、クレジットカードのショッピング枠現金化というのは手を付けるべきではない行為と言えるでしょう。

借金よりもハイリスク!絶対にしてはいけないショッピング枠現金化

お金に困っているときにクレジットカードのショッピング枠現金化という方法を目にすると、とても簡単に現金が手に入る便利な方法だと思ってしまうかもしれません。

現金化を請け負う業者の方も利用者がそう錯覚するように巧妙に誘導してきます。

業者にとっては、ショッピング枠現金化はさしたる手間もなく利益が出るうえに、手口によっては転売できる商品も手に入るなど、非常にメリットが大きいからです。

しかし利用者にとっては、クレジットカードのショッピング枠現金化は確実に損ですし、高額な借金を抱えて金銭的にはさらに窮地に追い込まれるだけの結果しか生みません。

ショッピング枠現金化をするよりは、キャッシングカードローンでお金を借りる方が確実にマシと言えるでしょう。

もしすでに現金化業者を利用してしまったり、それらしき業者と接触しているのであれば、一度、消費生活センターや弁護士などのしかるべきところに相談してみることをおすすめします。

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