ミュージシャンの彼氏への援助で金欠…夢追う男にどこまで付き合う?
夢を持ち、それを真剣に追い続けている男性というのは、とても魅力的に見えるものです。例えばバンドマンやミュージシャンを目指す人を好きになり、実際に付き合っている女性もいるでしょう。
ただ、夢を追う人というのは、どうしてもお金の面では不安があるものです。
実際、バンドマンの彼氏にご飯をおごったり、同棲して生活費を多めに負担したり、中にはダイレクトにお金を渡すこともある…なんていう方もいるのではないでしょうか?
もちろん、お互い納得の上であればそれは悪いことではありません。ですが、もし金銭的な援助が原因で金欠になったりと、あなたの負担になってしまっているのであれば、これから先もその状況を続けていくのかどうかというのは難しいところです。
そんな夢を追う彼氏との付き合い方やお金の悩みについて、ここでは考えてみましょう。
売れないミュージシャンの彼氏との付き合い…最大の問題は金銭面?
バンドマンやミュージシャンのような音楽関係の仕事で生計を立てていくことができるのは、ある程度以上に売れているごく一部の人のみです。
それ以外のいわゆる売れないバンドマンやミュージシャン、あるいはその卵の人たちは、最低限の安定した収入を得ることすら容易ではありません。そのため、バンドマンやミュージシャンの彼氏と付き合ううえでは、どうしても金銭的な問題が出てきてしまいがちです。
それでも、目指している夢があること、そしてそれを追いかけ続けていること自体は、決して悪いことではありません。
ただし、夢を追っているからという理由で彼女に金銭的な負荷をかけている状態を改善しようとしないのであれば、それは問題です。
彼女が高収入で彼氏にお金を出すことになんの不満も負担も感じていないならともかく、無理にお金を捻出して援助を続けて、自分の方が金欠に陥ってしまうようでは、付き合い自体を考え直すことも視野に入れる必要があるでしょう。
とはいえ、好きになって付き合っている相手に対して、『お金がしんどいから別れる』なんて簡単に決断することはできませんよね。
それでは、どうするべきなのでしょうか?
バンドマンやミュージシャンの彼氏との付き合いでありがちな2つのパターンについて、それぞれどう対応すればよいのか考えていきましょう。
売れてないのに仕事もしない…こんな彼氏にどう対応する?
1つ目にご紹介するのは《売れていないにも関わらず音楽活動に専念したいという理由で他の仕事をほとんどしていないミュージシャンの卵の彼氏》のパターンです。
このケースでは、彼女の金銭的な支援の度合いはかなり大きくなります。中には、ほとんど養っているに近い状態になってしまう人もいるでしょう。
彼女の収入次第では、この状況が長く続くと共倒れのリスクがかなり高くなってしまいます。
この場合、一度は彼氏とこれからの生活について真剣に話し合う機会を設ける必要があるでしょう。お互いが現状をきちんと認識することが大切です。
結婚しているわけでもないのに、生活について話し合いたいなんて図々しいと思われそう…と不安になるかもしれません。しかし、多少なりとも金銭的に援助しているのであれば、自分が出しているお金への不安を解消したいと思うのは当たり前のことです。
そして、ここで大事なのは、彼氏に金銭的に援助することで、自分が金欠に陥っているということを正直に伝えることです。
そのうえで、これからも一緒にいたいから、どうすれば無理なく2人で過ごせるか考えたいというスタンスを取りましょう。
いちばん望ましい解決策は、彼氏が空き時間にバイトを始める(すでにしているのであればバイト時間を増やす)などして、収入を得ることですが、音楽活動1本でやっていきたいという気持ちが強いなら、その期限をある程度区切れないかというポイントから妥協点を探るという方法もあります。
例えば、『あと1年間は音楽活動に専念するけれど、それ以降は音楽とバイトや仕事を両立させながら続けていく』というようなイメージです。
また、同棲しているのであれば、具体的な生活費の分担を決めるというのも彼女側の負担を少しでも減らすためには有効な方法でしょう。
彼が本当に大切なのは夢?あなた?それとも彼氏自身?
この話し合いは、あくまでも彼氏と無理なく付き合い続けるということを目標にして行うべきですが、彼氏の対応次第では、そうもいかないということもあるでしょう。
例えば、もしも話し合いそのものに応じてもらえなかったり、提案をすべて突っぱねられるなど、彼氏に少しでも譲歩する姿勢が見られないなら、極端な話、別れることを考えた方がいいかもしれません。
なぜならそれは、あなたに負担をかけてでも自分の夢をかなえることを優先したいということになってしまうからです。
そんな彼と付き合い続けて、もしも彼が夢をかなえたとしても、あなた自身が幸せになれる未来が待っているとは思えません。
ただ、中には、本当に彼女が金銭的に負担を感じていることを気づいていないという少し鈍感なタイプの男性もいますし、わかってはいるけれどつい甘えてしまっていたというケースもあり得ます。
その場合は、現状やあなたの気持ちを正直に伝えることで改善される見込みが少なからずあると言えるでしょう。
いずれにしても、話し合いを持ちかけた時の彼氏の対応が、今後のことを決める分かれ道になると言えそうです。
意外とやっかい…ミュージシャンになれた彼氏との将来、どうなる?
2つ目は、《音楽活動を本業にして、ある程度収入を得ているが、安定して生活できるほどではない》というパターンです。
このパターンには、1つ目よりも少し厄介な部分があります。
音楽活動が全く、あるいはほとんど形になっていないのなら、最終的に夢を諦めて定職に就くという道もないわけではありません。
しかし、多少なりともミュージシャンとして収入を得ていれば、本人にはプロとしてのプライドもあり、もうその道から外れる見込みはかなり低いでしょう。
かといって、ミュージシャンやバンドマンという仕事は、普通の仕事のように毎月安定して給料が入ってきたり、年々少しずつでも収入が上がっていくという世界ではありません。
大きく売れる可能性ももちろんありますが、一方でこの先ずっと現状維持、最悪の場合、悪化するということもあり得るのです。つまり、とても不安定なのです。
この状況でも、彼女として一緒にいる分には問題ないかもしれません。彼氏の収入次第では、うまくお金の折り合いをつけながら付き合い続けていくことはできるでしょう。夢をかなえてミュージシャンになった彼氏と一緒にいられるというのも幸せなことです。
ただ、結婚や出産など将来のことを考えた時に、ミュージシャンという仕事の不安定さはどうしてもネックになってしまいます。
現時点で生活に不安があり、なおかつ先の見通しも不透明な彼氏の状況を考えれば、未来の人生設計を具体的に描いていくことはかなり難しいでしょう。
子どもを持つことはできるのか?老後も安心して暮らしていくことはできるのか?など、様々な気がかりが出てくると思います。
副業の余地はない?やっぱり話し合いが重要!
そこでぜひ確認してほしいのが、本当に彼氏は今以上に収入を得ることはできないのか?という点です。
ミュージシャンとして活動している人の中でも、音楽教室の講師や他のミュージシャンのバックバンドと言った、音楽関係の副業をして生計を立てている人は少なからずいます。
人によっては、音楽とは全く関係のないバイトや仕事をミュージシャンの仕事と両立していることもあります。
そのように、何らかの形で収入を得て、ミュージシャンとしての本業の不安定さを補うということができれば。2人の将来を今よりも具体的に考えていくことも可能になるでしょう。
この場合もやはり、2人できちんと話し合う時間をつくる必要があります。
1人で考え、思い悩むのではなく、お互いの考えを正しく理解し合い、よりよい関係をつくっていくためにも、思い切って相手に思いを伝えてみましょう。
本当はどうしたい?どうなりたい?彼との関係性を見直してみよう
ミュージシャンやバンドマンのような夢を持つ相手との付き合いは、どうしても《夢を追う人とそれを支える人》という図式になってしまいがちです。
恋人関係というのは人それぞれですし、自分自身が苦にならなければ、とことん夢を追う彼氏に付き合うというのも1つの道ではあるでしょう。
ただ、もしもあなたが金銭的、そして精神的に負担を感じているのであれば話は別です。片方が無理をしてまで相手を支え続ける状況というのは、決して長くは続きません。いつかは限界が訪れます。
それが結果として、2人の関係をよりよい形にするきっかけとなりうるかもしれません。
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